2019年前半は完全にPayPayを始めとするコード決済の天下だったが、後半からは、日本のクレジットカード会社の老舗である三井住友カードも抽選で買い物がタダになる「タダチャン」や、12000円上限で20%還元を打ち出したりJCBがApplePay等のスマートフォン決済で15%還元したりと元祖キャッシュレスの反撃を見る事が出来た。
そんな三井住友カードの20%還元キャンペーンは上限額を変えて2020年1月時点でも実施中。新規発行対象だが、すでに三井住友カードを持っている自分でも新規発行出来るのか気になるところだろう。
今回は、三井住友カードで複数発行する方法、重複持ち出来る例、出来ない例をお伝えしていく。
三井住友カードはVISA/Mastercardのデュアル発行可能
三井住友カードといえば「VISA」の印象があるが、実際は「Mastercard」の発行も行っており、申込時に2枚同時発行(デュアル発行)希望する事も可能だ。
2枚も持ってどうすんだよ?と思うが、三井住友カードの場合、2枚あればキャンペーン上限額が各々のカードに適応されるためたくさん買い物する予定があればその分お得。
また、何故か決済が通らない時にもう1枚の方を出す事でポイントや保証をまとめられる。
他にも無理やり理由探すとVISAはApplePayのオンライン決済に対応していなかったり、オリンピックはVISAがオフィシャルスポンサーなのでマスターカードやJCBが使えなかったりとたまーーに国際ブランドによって使えないものもあるので2ブランド使えると便利かな。ってくらい。(ただし、年会費は割引があるものの二重にかかる。)
「VISA」「Mastercard」1枚づつしか持てない
三井住友カードは、基本的にVISA、Mastercardを1枚づつしか持てない。
ただし例外も多く存在するのと、圧倒的にVISA推しなのでMastercardはどうなのか分かりにくいのでまとめよう。
重複発行不可カード
基本的に「プロパーカード」と呼ばれるもので、以下の同国際ブランド(VISA、マスター)の複数枚持ちがNGとなる。
- 三井住友VISAデビュープラスカード
- 三井住友VISAクラシックカード
- 三井住友VISAクラシックカードA
- 三井住友VISAアミティエカード
- 三井住友VISAプライムゴールドカード
- 三井住友VISAゴールドカード
- 三井住友VISAプラチナカード
- 三井住友VISA SMBC CARDクラシックカード
- 三井住友VISA SMBC CARDプライムゴールドカード
- 三井住友VISA SMBC CARDゴールドカード
- SMBC CARDクラシックカード
- SMBC CARDプライムゴールドカード
- SMBC CARDゴールドカード
- SMBC CARD Suica クラシックカード
- SMBC CARD Suica アミティエカード
上記はVISAカードの場合で、同じ券種のマスターカードはマスターカード同士で発行不可。
2枚持ち可能な例
プロパー2枚持ちの場合
- 三井住友VISAアミティエカードと三井住友アミティエマスターカード
- 三井住友VISAゴールドカードと三井住友クラシックMastercard
同券種でも、VISAとMasterであれば1枚づつ持てるし、券種が違う(ゴールドカードと平カード等)でも発行可能。
- 三井住友VISAゴールドカードと三井住友カードRevoStyle
三井住友カードのリボ払い専用カードであるReviStyle(リボスタイル)及び、新規発行終了したエブリプラスはプロパーのVISAカードだが、他のプロパー三井住友VISAと複数持ち可能となっている。
- 三井住友VISAクラシックカードとANAカード(VISA)
- 三井住友クラシックマスターカードとAmazon Mastercard
ANAカード各種、Amazon Mastercard各種、ソラチカカード等は、三井住友カードのポイントサービス「ワールドプレゼント」が貯まるとしても提携カード扱いとなり同時持ち可能。
2枚持ち不可の例
・三井住友VISAゴールドカードと三井住友VISAクラシックカード
プロパーカードの同国際ブランド2枚持ちはNGとなるため上記はダメだ。
後で申し込んだ方にアップグレード、もしくはダウングレードされ、元々持っていたカードは利用不可となる。
・SMBC CARDクラシックカード(VISA)と三井住友VISAゴールドカード
上記は三井住友銀行のクレカと三井住友カードなのでOKっぽいが、実はNGとなる。
SMBC CARDに注意
SMBC CARDは、名前の通り、三井住友銀行のクレジットカードだ。
グループ企業とはいえ別会社なので提携カード扱いになると思っていたのだが、残念ながら三井住友カードのプロパーカード扱いのようだ。
なので、これらを持っているユーザーは、重複発行不可カードでリンクを貼ってある三井住友カードを申し込めない。
まぁ元々銀行法の兼ね合いで、日本の銀行はクレジットカードを発行業務を行えず、別会社を作ってクレジットカード発行業務を行っていた歴史があるため実質ニコイチなので仕方がない。
最悪、三井住友カードを新規で作りたいと思ったらSMBCカードを解約してしまえば良いのだ。
私がひっかかったのが、クレジットカード一体型キャッシュカード SMBC CARDだ。
2018年に、SMBCデビットが出たため新規発行終了した、クレジットカード一体型キャッシュカードの「SMBC CARD」
私は2019年12月26日に20%還元キャンペーンの駆け込みで三井住友アミティエカードをデュアル発行申請したのだが、1月初旬、携帯に、審査について言いたい事あるから電話してこいとSMSが入った。えー、こっちからかけるの?
11月にセゾンAMEXプラチナを発行しているが、昨年申請したクレカはそれくらい。支払い未納もなく、まず審査で落とされる事はないはず。
オペレーター「あなたはSMBC CARDをお持ちなのでそちらを解約いただかないと発行が出来ません。」
私「え、(この電話で解約しろって事?)これ、解約したらキャッシュカードはどうなるんですか?」
オペレーター「解約は三井住友銀行窓口で行っていただく必要があるためこちらでは出来かねます。」
なんと三井住友銀行のキャッシュカードが上記のSMBC CARDだったせいで、VISAカードの新規発行を受け付けてもらえなかった。
私「・・・。」
せっかくギリギリでデュアル発行で申し込んで12万円まで20%還元キャンペーンを3月末まで享受出来ると思っていたのでショックだった。
オペレーター「なので、Mastercardだけの発行であれば可能なのですがそちらで進めてよろしいでしょうか?」
と、Mastercardだけの1枚発行はOKとなった。
合計7万円程度の買い物を想定していたのでミスったなぁ。
なんでそもそもSMBC CARDなんか持っていたかというと、当時働いていた会社の交通費が三井住友銀行でしか受け取れず新規で作りに行った。
ATM手数料の優遇等があり、また、ApplePay以前のiPhoneを使っていた事から、クレジットカード、iD、キャッシュカード機能が一体化されたカードをiPhoneの背面に入れておくと便利な気がしたのだ。
そして、SMBC JCBカードにしていれば問題なかったが三井住友ならVISAで作っとくか。と思っちゃったんだよなぁ。当時のワタシ。
結局iDだと電車乗れないからビックカメラSuicaカードを入れてたんだけど。
ともかく、今はSMBC CARDの新規発行は無いため重複保持不可カードには全て「三井住友カード」が頭に着く。
その中で、ReviStyle(リボスタイル)(VISAしか存在しない)のみ例外で他の三井住友カード(VISA)と2枚持ち可能。だから、Mastercardと合わせて3枚持ち可能という事を覚えておこう。
さらに、ANAカード等提携カードも重複持ちOKなので、以下のカードは同時持ち可能という事になる。
(ANAカードはANAカードで重複持ち不可だが、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードは重複持ちOKだったりややこしいので今回詳しい説明は控える。)
私は次のキャンペーンを期待して、SMBC CARDを、SMBCデビットに変更しようと思う。
と思ったら、2020年2月に大型キャンペーンが再び実施される事となったので、キャッシュカードとクレジットカード分離申込かつクレジットカード退会処理をおこなってきた。
最新の三井住友カードのキャンペーンは以下からチェック!
コメント