2014年3月、突如総務省の呼びかけで終わったと言われる携帯キャリア乗り換え高額キャッシュバック、通称MNP乞食。
「言われる」というのも結局本当にそんな通達があったのか、2年経った今も公表されていないため分からない。
もしかしたら大手キャリアが集まって、「もうこのチキンレースやめよ!な!な!」って言ったのかもしれないが。
だが、事実としてその日を境に終了した。
終了したと言ってもそれまでのような
・携帯10回線契約で100万円プレゼント!
・端末全部無料!
・1回線月々3円!
・3ヶ月以上保持の解約ならブラックリストには載せないよ!
みたいな極端なものをやめ、
・2回線契約で8万円プレゼント
・端末無料
・ただし、プラン変更不可なので1回線あたり月6000円
・半年以内解約は即ブラックリスト
といった感じになり、MNP乞食達が利益を出せない仕組みになったのだ。
広告宣伝費・販売促進費が余るよね。
では、今まで各キャリアのMNP販促費はどこに行ったのか?というと、ユーザーが望んだ通信料値下げや長期利用者優遇ではなく、グループサービス利用優遇に当てられた。
分かりやすい例が、ソフトバンクのYahoo!ショッピングポイント10倍や、ドコモのdポイントへの交換25%アップ等だ。
でも個人契約のみね。会社の携帯じゃダメよ!
ドコモが独自ポイントをオープン化させ、dポイントになった際も25%アップするキャンペーンを行ってくれたのでGポイント30,000円分ぶっこんだが、実はドコモユーザーのみという事で無効になった時は、心底ドコモユーザーでない事を恨んだ。
ちなみにソフトバンクにしてもドコモにしても、個人名義のみボーナス企画対象としており、法人名義はダメなので節税対策で法人契約している個人事業主や、個人は違うけど会社の携帯はこのキャリアだ!ってのは対象外。指を加えて大盤振る舞い施策を見守るしかない。
とまぁ法人名義はさておき、様々な施策で「これ、企業の思惑に飲まれたらお得じゃね?」って思わせるくらいの施策をしているドコモ、ソフトバンクとは対照に、auの施策は弱かった。
auWALLETも出だしこそ何を買っても5%還元と凄まじかったが今は使う理由がない。
auの携帯代1,000円毎に10ポイントだ。月々の支払いが7,800円とすると70p。年間840pをクレカ決済で使うのは辛い。
国内での使い放題サービスの先駆けであるauスマートパスも、iPhoneではAppleの意向でまともに使えない。
ついに誕生auのショッピングサイト「Wowma!」
ソフトバンクが採用するTポイント・子会社のYahooは説明するまでもなく、ドコモのdポイントもdショッピングやdケータイ払い対応店舗、マクドナルド等で貯まり使える魅力的なポイント制度を持っていて、それのバラマキ施策を行っている。
それに比べ、auは魅力薄だ。
そんな中、なかなか魅力的なサービスが誕生した。ECサイトWowma!だ。
これは、キュレーションで大炎上したDeNAが提供していたDeNAショッピングと、auショッピングモールというどちらも聞いた事の無いECが合体して産まれた聞いた事のないショッピングサイトである。
合体したのに2種類あるWowma!
普通、2つあるものが同じになると1つになる。(TポイントがYahoo!ポイントを吸収。東京三菱とUFJが合体して三菱東京UFJ等)
しかし何故かWowma!は、旧DeNAショッピングのWowma!と、旧auショッピングモールのWowma! for auに別れた。
おそらくはauユーザー限定商品や限定企画を出すために分けたのだろうが、ユーザーの混乱を考えるとそんなのユーザーエージェントで出し分けられるだろ。と思った。
まぁしかし最初だけだろうがauユーザーになかなか良い施策が多い。
例えば毎週土曜日は
最大17倍のWalletポイントがもらえる。
auユーザーであれば+10倍。プレミアム会員なら+5倍、auスマートパス プレミアム会員なら+2倍と、明らかにSoftBank+Yahoo!を意識した作りとなっている。
Wowma! for auはauWALLETを使わせるためのサイト
結局のところ、KDDIの想定ほど使われないauWALLETの吐き出し先のためにWowma!for auは作られたと思われる。
昔はポイントは使われず失効するのが良いと言われていた。だって企業負担が減るから。
しかし、企業努力で使いにくいポイントが産まれた結果、ユーザーの信頼失墜に繋がった。
ポイントコンサルをしていると、「1000円で1円分のポイント。利用は1000円からにして頑張って集めさせたい。」とか平気で言ってくるクライアントがいる。
「そうすると最低でも100万円。実際は1980円の買い物でも1ポイントしかつかないので間取ると150万使って1000円分のポイントですけどあなた利用者として集めますか?」というと黙る。
どんなクソみたいなポイント制度でも、用意すればユーザーが使ってくれる事を前提に考えるからこんな考えが生まれるのだ。
ポイント制度はITインフラ投資して不正アクセス対策して専用DB用意して運用チーム結成しって手間がかかる。
そんなポイント制度なら作らない方がマシだ。
auのポイント制度はひどくはないが、プリペイドクレジットカードとして使うなら2%還元のLINE Payカードの方がよっぽど良い今、使う理由が薄い。
一方でクレジットカード決済をする以上、MasterCardへのブランド利用料や決済インフラ利用料をNTTデータ等に支払う必要があり、大盤振る舞いし続ける事は出来ない。
そこで、自社、実際は協業先のDeNAのモールで使わせようとしているのだろう。
モールであれば、出展手数料や利用手数料を原資にauユーザーへ高還元出来る。
オープン記念。クーポンで一律大量値下げ
1万円以上の買い物で5000円オフのクーポンを出している。
残念ながら終わってしまったが、他にも、Wowma!にマルイが出展する「Brand Square」オープンを記念して、au Brand Gardenユーザー限定(もう意味不明)で、3000円クーポンがもらえた。
最低利用額は無いようなので3000円の買い物に使えば0円となる。値引きなのでポイントはつかないと思う。
現在開催中のキャンペーン一覧はここで見られる。年度末である3月で一旦落ち着くだろうが、しばらくはお得なキャンペーンを続けると思われるので、定期的にチェックしてほしい。
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