私のような地方からの出稼ぎ労働者が困るのが、実家に帰った時に交通系ICカード(Suica等)が使えない事だ。
去年5月に交通系ICカードの相互利用サービス開始へというニュースが流れた。
その時にはすごい期待していたがその後進捗は無くすっかり忘れてたのだがついに正式に2013年3月23日から相互利用を開始すると報道された。
とは言え首都圏ではSuicaとPasmo、関西圏ではICOCAとPiTaPa、中部ではTOICAとmanacaといったJR系と私鉄系の相互利用はすでに始まっているし、前者のJRはほぼ全国で相互利用可能となっている。
今回の相互利用サービスの恩恵を受けるのは?
上記の図が全てなのだが、違う地域のJR系ICカードと私鉄系ICカードの相互利用が出来る事が大きな魅力である。
例えば、JR西日本のICOCAを使ってPASMOエリアで乗る事が出来るようになる。
また、JRでも一部相互利用出来なかった北海道のKitacaと九州のSUGOCAでも利用可能となる。
都内に勤める実家が私鉄の人や出張の多い人はかなり恩恵を受けるだろう。
どのカードを持つべきなのか?
相互利用が可能になったとは言え、どのカードにも定期を入れられるわけではない。
SuicaでICOCAエリアの定期券をつける事は出来ない(はず)。
なので、基本的には今まで使っていたカードを利用し続ける事になる。
ただし、定期が必要無いのであれば、非首都圏でもSuicaにしてしまうのはアリだろう。
ご存知の通り、Suicaのポイント還元率は日本トップクラスの1.5%かつモバイルSuicaが使える。
もう一つ注意が必要なのが、PiTaPaエリアのショッピング利用が出来ない事だ。
PiTaPaはクレジットカードの一機能である事が理由となる。
PiTaPaのショッピング加盟店は三井住友カードがiDと合わせて開拓している。相互利用出来ないが端末としては共通のものを使うのだ。
しかし関西圏のコンビニでも大抵ICOCA、というかすでにSuicaが使えるので困るのは私鉄駅前のPiTaPa支払い専用のコインロッカーくらいだろう。
まとめ
頻繁に特定地方へ出張があるような人は現地の交通系ICカードを持っているかもしれない。
カードはまとめられるに越したことないので今回の相互利用で使えるようになるのであれば現地ICカードは解約して良いだろう。
大阪出身の私としては、年に数回実家に帰るためにPiTaPaを作るのはバカらしいとスルッと関西(プリペイドカード)を買っていた。手間が省けるので助かる。
こうして見ると、PiTaPaショッピングエリアのみ気をつけるべきなのだがそこでは大抵iDが使えるはずなのでやはり電子マネーはSuica+iDが最高の組み合わせだと思われる。
参考:交通系ICカードの相互利用サービスを実施することに合意しました (2011/5/12)
交通系ICカードの全国相互利用サービスがいよいよ始まります! (2011/5/12)
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