国内旅行と変わらぬ時間で遊びに行ける国、台湾。
地理的、歴史的要因もあって非常に日本と似ていると感じる事の多い国だが、あくまで外国。
今回は日本で買える台湾のネット事情とプリペイドSIMの紹介と、実際に現地で使ってみたレビューを紹介する。
なお、海外のSIMを使うには、SIMフリー端末(SIMロックを解除した端末含む)が必要となる。
昔は窓口で手続きが必要だったが今はネット上から簡単に出来る。
おすすめのSIM
さて、今回購入したのは亜太電信 台湾プリペイドSIM(データ通信専用)。いつも通りワイズ・ソリューションズからだ。(別に指名買いしているわけじゃないけどたまたま)
亜太電信 台湾プリペイドSIMは、5日間、無制限で高速通信可能なSIMだ。
台湾時間の0時をもって1日とカウントされるので5日以上滞在する場合は注意が必要だ。特にLCCで23時に桃園空港到着といった場合、入国審査を経た頃には日が変わっているだろうからそれまでは空港WiFiを使って日が変わってから利用開始する事をおすすめする。
対応バンドは【LTE】700Mhz(Band28でメインのバンド)、900Mhz 、1,800Mhz、【3G】900Mhz 、2,100Mhz 。
日本で一般的な800MHz周辺と2GHz周辺なので問題ないと思うしiPhoneであればほぼ全世界のバンドを掴むので大丈夫だが、Androidの場合は一応確認したほうがよいかも。例えばGoogle Pixel 3 XLは対応している。
メインのBand28は、日本では今のところほとんど使われていないバンドだが一応ドコモ、au、ソフトバンクに割り当てられている。
ワイズソリューションズで買うと、丁寧だけど何年前の機種だよ。って画面でAndroidとiPhoneの設定画面付き手順書が付いてくるのだ。
ちなみにこういう事書いてるのでAPN情報をしっかりEvernoteに入れたりしてるけどiOS上には世界中のキャリアのAPN情報が入っており、大抵こんな設定せずともSIMを入れるだけで使えるようになる。
ちなみにこのSIMも、iPhone XS(ソフトバンクSIMロック解除版)で設定無しでつながった。
裏側にはこのSIMの電話番号が書かれているがデータ専用SIMなので使えない。
4ヶ国語の説明書。
一応日本語部分を拡大して掲載しておこう。
ただ、使う事はない。
SIMはこんな感じ。嫁用とで2枚購入した。
大体Amazonでも楽天でもYahooショッピングでもSIMは送料無料で価格も同じ。
Amazon
Yahoo!ショッピング
なので、
一番ポイントがもらえるYahoo!ショッピングで買った。購入時は一枚あたり630円で、ワイモバイルのエンジョイパック500円引きクーポン使って21%還元(97円分)だった。
まぁ大体実質500円強で手に入る。
なお、入れ替えようとした時にSIMピン忘れて積むのを防ぐため、また、入れ替えた際に日本のSIMを無くさないよう、以下のようなアイテムがあると便利だ。
台北で使ってみた
今回私は、2019年12月年末~2020年1月頭にかけて台湾に行き計測している。
当然曜日や時間によって変動するのであくまで参考値として見てほしい。
台北101内
台北101の鼎泰豊(ディンタイフォン)にて計測。
象山付近
象山という、子供でも登れる(ほぼ階段になっている)山があり、頂上からは上記のように台北市街地を一望出来る場所がある。
上記数字は麓ではなく、入り口付近だが、山の上でも普通に電波が入った。
西門
台湾の原宿と呼ばれる若者の街、西門(シーメン)
誠品生活 西門店内でこの度最初で最後の圏外を経験。
3Fくらいでかかっている曲を知りたくてShazamして圏外になっている事に気づく!
6Fに移動する頃には電波を取り戻したので計測してみる。
ま、少し遅さというかひっかかりを感じるレベル。
その後、外で計測した結果。
あんまり早くないが体感速度として特に遅いと感じる事はなかった。
善導寺
台北最高の朝ごはんが食べられると有名な阜杭豆漿(フーハン・ドゥジャン)がある善導寺駅付近。
10:30くらいから並んで注文出来たのは12時過ぎだった。
この付近に宿を取っていたので、遅い時間の計測記録ではあるが、爆速。
(おまけ)大晦日の台北101前
21時から場所取りして相当良い場所で見た(これ以上前だと近すぎる)が、前も後ろも恐ろしい込具合。
それまでも新光三越~微風ショッピングモールあたりにいたのだが、結構な人だったので、こんなもん。
流石に23時頃から回線がパンクしたのかネットに繋がりにくくなり、23時半頃からはまったく繋がらなくなった。
まぁこれは渋谷でもニューヨークのタイムズスクエアでも同じような状況だろう。
九份で使ってみた
千と千尋のモデルと言われる九份。
人が多いせいか台北より下がるものの、これだけ出ていれば十分だろう。
テザリングは出来る?
出来る。
今回、2枚買って確実にSDカードケースに入れておいたはずなのに何故か1枚しか見つからず(後からSDカードケースを入れていたパスポートケースから出てきた・・・)テザリングを余儀なくされた。
iPhone XSからiPhone 8をWiFi接続する形で接続したが、問題なく使える。
ただし、お互いスマホをいじってないと、5分程度で自動的に接続を解除されるため、海外モバイルルーターと同じように使うのは無理だ。
それでもプリペイドSIMだと結構テザリング出来ないものも多いので、通信量無制限使い放題でテザリングOKというのはなかなかの大盤振る舞いだと思う。
私は持っていかなかったが、タブレットやPCを持ち歩く人ならかなり安上がりな回線が手に入る事になる。
これは不幸中の幸いだったが、せっかく事前に2枚SIMを用意しておいたのにこうやって見つからないと地獄。
やっぱり専用のケースを持っておいた方がよい。
海外モバイルルーターじゃだめなの?
このブログを読んでいるような読者なら問題ないが、家族や友人に相談されてこのブログを見ている人の中には、多分SIMの入れ替えとか出来なさそう・・・。と心配になった人もいるだろう。
または確かに台湾SIMは安いけど結構大勢で行くので以下のような海外WiFiの方が一人あたりの金額下がるなぁと思った方もいるだろう。
複数人同時に使えるので、グループで使うなら現地のSIMを買うより安くなる事が結構あるのだが、海外WiFiのデメリットは自由行動の時に端末を持っている人以外ネットが使えなくなる事だ。
夜市で別行動!ってなった時にあの豆腐に蜜かけたやつ食べてみたいけど名前分からん!近くの店で「トウフ!トウフと言ってみたけど通じない。英語でもトーフだし」とかネットを使いたい時に限ってルーター持ってるやつと離れてたりする。
ルーター持ってるけどどうしても後もう数店舗みたいから待ち合わせ時間を15分遅らせたいと思ってLINEしようとするが、そういやあいつらネットないから受信出来ねーじゃん・・・。となる。
上記を見て、確かに今回あいついるからこういう事起こりそう~。ってちょっとでも浮かんだらやっぱりSIM買った方が良い。
逆に両親が2人で珍しく海外旅行に行く。SIMの入れ替えとか絶対ムリ。というようなケースなら旅行前日までにグローバルWiFiを自宅に届くように指定しておき、端末に書かれたSSID(Mobile WiFiXXXXX)とパスワードを見て、先に親のスマホに入れておいてあげると良い。
多少高くつくがそれでもドコモで海外ローミングされるより安い。
台湾の公衆無線LAN(無料WiFi)事情
海外でネット使うのはWiFiあるところだけでいい。という人もいるだろう。
概ねどんな安宿でもWiFiは提供されると思って問題ない。(もちろん例外はある)
問題は外で、2020年1月現在、台北市内で公衆無線LANは複数見つかるが日本で事前登録や台湾の電話番号が無いと使えないものがほとんどで、実質使えないと思った方が良い。
今回紹介したSIM買えば通信容量無制限で日本より高速のインターネット使い放題なので一応紹介するがWiFiのために努力する必要はない。
台北でよく見つかる公衆無線LANは以下。
Taipei Free(TPE-FREE)
台北市が提供する公衆無線LAN。
2018年以前は外国人でも繋げたようだが、2020年1月時点でつながらず、上記画像のように、外国人はiTaiwanを使うようにと促される。
一応ネットワークは掴むが、
アカウントの入力を促される。アカウントは作れない。
iTaiwan
iTaiwanは台湾政府が外国人観光客向けに提供している公衆無線LAN。
結論から言うとこちらは台湾到着日やパスポート番号や事前登録すれば使えるようだが私は知らずに入国してしまった。
その場合も、空港等のインフォメーションカウンターで申請出来るようだが、、、WiFi使うためにわざわざ探して行くの面倒で諦めた。
台北に限らず、台湾全土で使えるようなので興味があるなら事前登録しておこう。
.1.Free Wi-Fi
台湾携帯キャリア大手の中華電信が提供する公衆無線LAN。
接続時に広告を表示する事で誰でも無料で30分間使えるとの事だが、私はつなげる事が出来なかった。
Ty metro
桃園空港と台北をつなぐ桃園MRTが提供するTyMetroも繋がらない。マジなんなの?(怒)
その他
台北101のような大型施設の無線LANなら繋がるだろうと思い、TAIPEI 101 Free WiFiにつないでみた。
よくある注意書きが出るので(読んでないけど)読みましたよにチェックを入れて進めた。
しかし繋がらず。
今まで行った国の中で一番公衆無線LANが見つかるのに、一番繋がらん!(2015年に行ったバリはそもそも公衆無線LANがほとんどなかったけど)
その他、建物が提供するWiFiで一瞬繋がる。(誠品生活 西門店とか)ってのはいくつかあったが数分で勝手に切れるし安定してつながったのは宿泊先と、空港と、空港から乗った高速バスと、台北101の隣の新光三越くらいだった。
しかし当然建物の中でしか使えないし、台湾に求めるものは三越に行く事ではないだろう。
と、いうわけでこっちとしてはブログのネタとして必死にいろんなWiFiに接続を試みたが道端で拾えるようなものは大抵NGだった。
まとめ
台湾行くなら亜太電信 台湾プリペイドSIMおすすめだ。
安定して超快適な速度でネットが使える一方で公衆無線LANはほとんど使えないからだ。
一番わかり易いのは地図。地図があれば空港から市街地へ移動する際も、確認して乗ったものの本当にこのバスの行き先合ってるのか不安になるが、もうすぐ目的地と理解出来るので安心出来る。
また、台北はシェアサイクル天国。
地下鉄ではアクセスの悪い場所でもマップで確認しながら自転車で移動出来る。
ちょっと前ならせっかくの海外だからネットからは離れて~とかあったかもしれないが、今はネットが使える事前提で世界が出来ている。
例えば台北のセブンイレブンはクレジットカードは使えないがGoogle PayやApple Payは使える。が、当然ネットが使える前提だ。
例えば、華山1914文化創意産業園にあるALL YOU NEED IS TOYという玩具店で入り口でBE@RBRICK(ベアブリック)のコラボを大量に展示していて面白そうだから入りたいと思ったが、入り口にあるQRコードを読み込んでFacebookいいね!をしないと入れなかった。
大晦日に大手旅行会社KLOOKが神社を模したブースでハンマーで叩いた力でおみくじを引けるイベントをやっていたが、こちらもKLOOKアプリのダウンロード&ログインが参加条件だったりと何かとネットが必要となる。
逆を言えば、今までならお金を払わないとダメだったようなイベントにネットが繋がるスマホがあれば事前予約無しに無料~格安で参加出来る事も多くやっぱりどこでも繋がる安心感は必要だ。
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