5年ほど前からテニスをしているのだが、主な目的が運動不足解消のため汗をかければよいという発想だったため巧くなりたいという気持ちは薄かった。
しかし、先輩方の執拗なるこいつを鍛えようという気持ちから、ゲームより練習させられる事が増え、フォームもいじられるので黙らせるために巧くなろうと思うようになったのがここ半年。
今まで月2回やるかやらないかだったので始めた時にたまたまセールになっていたオムニコート用アシックスのプレステージライトを買って履いていたのだが、近々参加する合宿がハードコートのためオールコート用を買う必要が出てきた事と、オムニ用もそろそろ買い換えたくなり調べる事にした。
国産ブランドのアシックスやミズノ、ヨネックスは部活っぽい(野暮ったい)デザインが多く、ナイキやアディダスの方がかっこいい。
しかし、リアルでもネットでもアシックスが絶賛されており、やっぱり次もアシックスかなと思ったが種類が多すぎてよく分からん!!スタビリティがどうとか言われてもそれがどういう特性なのか、価格差はなんなのかが知りたいのに抽象的な事ばっか書きやがって!
あげくジョコビッチが履いてるので間違いないです。とか。お前は世界最高峰プレイヤーと同じ動き出来るんか!
というわけで、ここ数日調べてだいぶ分かったので日本一わかりやすい(を目指す)アシックスのテニスシューズ情報をお伝えしよう。(その後も1年に渡り更新中)
なお、アシックスは、これがこれの上位モデルといった表記はしておらず、定価と機能性から分類しているためオフィシャル情報ではない。
また、スポーツ用品はプロの別注モデルが同じ名前で全然違うソールを使っていたりと例外があるのであくまで多少間違っていてもいいからなんか指標が欲しい!という要望のためのまとめだと思っていただければ幸いだ。
ちなみに私は最近ガチってきたとはいえ、にわかプレイヤーだし、ショップ店員の話やメーカーサイト、ネット上の情報をまとめただけなのであくまでこれからテニスを始める人が参考にするレベルでの記載となる。
詳しい人が出てきてコメント欄でいじめないようにしてほしい。
テニスシューズの基本
アシックスのテニスシューズの種類を説明する前に、そもそものテニスシューズの基本をおさらいしておこう。
テニスシューズは大きくオールコート用、オムニ・クレーコート用、カーペットコート用の3種類が存在する。
多くは同じ名称で最後が「OC(オムニコート用)」、「AC(オールコート用)」で2モデル作っている。上の皮部分に差はなく、裏面(底側)の彫りによって差を出している。
たまに「クレー専用」とかさらに細分化したものも売られているが種類が少なく高いのでわざわざ選ぶ必要はない。
オールコート用
AC と表記のある靴はオールコート(ハードコート)用である。
オールコート用は主にハードコートで使用するためのシューズで、靴底のパターンが浅い。メーカーによっては「ハードコート用」と書いている場合もある。
ハードコートは滑りにくいため、靴底のパターンが深いとブレーキがかかりすぎて転倒の危険があるためだ。
後述するオムニ・クレーコートでも使えるが滑りやすいので別で用意した方がよいだろう。
実際私は合宿用に購入したオールコートシューズで慣れさせるため1週間前にオムニコートでプレイし、逆を突かれて体を反対に振った瞬間壮大にコケた。砂が多めのコートは特に滑るので危険である。
ほぼ人工芝でしかプレイしない同じサークルの女性陣が、「オールコート用持ってれば大丈夫だよ。だってオールコートだし。」と言っていたのでうーん、、、と思った。
軽くは説明したが本人がそれで納得しているものを他人がとやかく言うものでは無いので話を終えた。
後述する「初めて買うシューズの種類は」で説明するが個人的には、初中級者にとってはオムニ・クレーコート用の方がオールコート用だと思う。
オムニ・クレーコート用
人工芝に砂を引いたのがオムニコートで、世界的に見てもほぼ日本にしか無いらしい。
なので、“All court”にオムニコートは想定されていない。
しかし、水はけの良さ等メンテナンスが簡単なため日本の多くのコートがオムニコートなのだ。
大会等に出る予定がないのであれば、おそらくこの靴を持っていれば問題ないだろう。
オールコート用と比較して靴底のパターンが深く複雑で、ブレーキ性能が高い。
これは、砂により滑りやすいコートでしっかり踏ん張る事が出来る作りとなっている。
この靴をハードコートで使うと止まりすぎて危なく、パターンが削れやすく、コート自体を傷めるので良くないと言われている。
ただ、実際使ってみたが、上級者でない限りそこまで地面をけり上げたりスライドしながら打つ事もないだろうから、たまたま1回ハードコートになったくらいであれば手持ちのオムニコート用で問題ない。
カーペットコート用
室内テニスの場合、カーペットのテニスコートが存在する。
カーペットはハードコートより滑らないためカーペット用シューズは裏にパターンが一切ない。
もし、スクールに通って、毎週使うのであればカーペット用シューズを買った方がよいが、たまたま1回使うだけならオールコート用で代用出来る。
オムニ用はさすがに止まりすぎると言いたいところだが、これも実際にやった事あるがレジャーであればぶっちゃけ問題なかった。
(コートによっては傷つくためオムニシューズの利用を拒否される可能性があるため事前に確認しておいた方が良い)
初めて買うシューズの種類は
これからサークルに入ったり、友達に誘われたりでたまーにやるので一応一般的な運動靴ではなくテニスシューズを買おう。という場合は、固定でハードコートだったり室内カーペットコートで無い限りはオムニ・クレー用シューズを買っておけばよいだろう。
プロのテニスプレイヤーは、走ったあと、地面をスライドしながら体制を整えて打つ。この時、滑り止めが強いとボールに届かない。
また、特にシングルスでは、ワイドでボールを拾って早くセンターに戻らないといけないのでスライドで距離を稼ぎながら打つ瞬間に地面を蹴り、逆側に走る必要がある。
しかし初心者はもちろんアマチュアはスライドしながら打つとかやらないので、滑りにくい事による危険より滑りやすい危険の方が気をつけた方がよい。
アマチュアがプレイするコートは、県営でも私営でも、企業でも人工芝なのだ。
そのせいで日本で世界レベルのプレイヤーが育ちにくい事をプロが憂慮しているくらいだ。
なお、スポーツシューズは遊びの少ないものを選びがちで私もそうしてきたのだが、テニスシューズのサイズはギリギリ入るものの1サイズ上を買おう。
後で解説するがテニス中は足がむくむため試着時点でキツいと、足が痛くなってしまう。少し大きい分は靴紐、インソールで対応しよう。
アシックスのシューズの種類
昔はそんなに種類が多くなかったらしいが、最近はかなり増えている。なので、いったいこのシリーズとこのシリーズの差はなんなんだ?と思うだろう。
アシックスのシューズは大きく2種類に分かれており、スピードモデルとスタビリティーモデルがある。
スピードモデルはランニングシューズのように最初の一歩が出やすくなっており軽量だ。
スタビリティモデルは踏ん張る事に強みがあり、頑丈な作りで横移動の際足が安定する。やや重い。
つまり、スピード=縦移動、スタビリティ=横移動 を意識したモデルという事だ。
なお、モデル名に「レディ」と付くものはその名の通り女性向け。サイズ展開が25cmまでなのと、女性の足に合わせて作られており、男性向けの同サイズとも履いた感じが細身で違う。
足サイズ25cm以下の男性で、サイズはいいけどなんかフィットしないという方は女性モデルを試すのもありだろう。ちなみにジュニアサイズも存在する。
そこを解説すると膨大すぎるので今回は通常(男性)モデルのみとする。
スピードモデル
スピードシリーズは、以下の順で定価が上がり、高スペックモデルとなる。
ゲルコートスピード<プレステージライト<ゲルソリューションスピード<ゲルソリューションスピードFF
ただ高いモデルが良いかというと必ずしもそうではない。
自分に見合った1足を見つけよう。
ゲルコートスピード
一般的にテニスシューズと違い、特に前面が一般的なスニーカーのようなメッシュ素材となっておりかなり柔らかい。
他のと比較すると耐久性が悪そうだが、足にフィットしやすく、普通の靴っぽいので初めてテニスシューズを履く人には受け入れられやすいと思う。
プレステージライト
アシックスの軽量モデル。ゲルコートに皮で骨格をつけたような感じ。
こちらも一般的な運動靴に近い履き心地なので初めての一足におすすめ。
軽さに特化したモデルなのでクッション性や耐久性は他のシリーズに劣るが通常、スリム、ワイドと3種類の足の幅に合わせて展開されているのはasicsでプレステージだけであり、多くの人に受け入れられている。
※Slim Model(Eウィズ)は2016年以前にあったが現在廃盤。ただし、ウインザー限定モデルとして存在するようだ。
通常モデルより細いものが欲しいなら見に行ってみよう。
↑26.5cmのオムニコート、ノーマルモデルとワイドモデル
靴なので数ミリ広がるだけで履き心地は変わる。ぶっちゃけぱっと見ではどっちがワイドか分からない。(色でわかるけど)
プレステージライト2
2019年、プレステージライトがバージョンアップした。
耐久性と通気性を向上させたとの事。
今までのメッシュ地がだいぶ消えてオシャレな感じに。
ソール部分に変更はない。
通常モデルとWIDEモデルがあるので通常のアシックス幅だと合わない人にも試してもらいたい。
ソリューションスピードff
珍しい細かい縦のラインが入ったモデル。これによって、縦方向はもちろん、横の踏ん張りもたわまず無理なく動けるスピード上位モデル。
週末テニスプレイヤーには関係ないレベルだけど他のシューズと比較すると耐久性は弱そうかな。
非常に軽量で、1歩目の蹴り出しがスムーズなので幅狭な足の持ち主ならおすすめできる。
何より、アシックスの性能は文句ないけどデザインやカラーが・・・ミズノにも言えるが中学生の部活みたい。といった日本ブランドにありがちなダサさがこの靴はマシじゃない?
旧名称は「ゲルソリューションスピード」で、アッパーに漫画で叫んだ時の吹き出しのような切り抜きを入れる事で、縦でも斜めでも最初の1歩を動きやすくしている。
だいぶ売り切れているがこちらはこちらで根強い人気がありデッドストックを買う人も。
2017年くらいまで中級以上の人はこれを履いている率が高いように思えた。
なお、ソールのパターンが浅いハードコートモデルと深いオムニコートモデルは同色で売られているため買う時に注意しよう。
私は実店舗でサイズを確認してネットで安く買ったところ間違えてハードコートモデルを買っていた。
特に日本は人工芝コートが多いせいかオムニの方が人気があるようで、ハードコートモデルの方が割引率が高く、在庫が多い。
これ店舗よりかなり安い!と間違えて飛びつかないよう注意しよう。
また、オムニモデルに買い替えたが、比較的幅広甲高な私が25.5cmモデルでプレイをしたら足裏に痛みを感じて26cmに買い替えた。
だいぶましになったが3時間連続でプレイしたら耐えられはするがやはり足裏に軽い痛み。試着時は感じなかったがが、テニスは前後左右に大きく動くため、左右に振った時に幅の狭さから締め付けられているのだと思う。
また、靴紐が通っている甲の部分の”アタリ”が気になった。ベロが薄いのか、甲に違和感を感じるのだ。
しばらく使ってみるが私には合わない靴っぽいな。。。
むくんでない足で試着した時にピッタリだったものから0.5cm大きいものを買う事をおすすめする。
計3つ(オールコート25.5、オムニコート25.5、26)も買ったのにバッチリと言えないのが悲しい。
スタビリティモデル
スタビリティモデルは以下の順で高くなる
ゲルベロシティ<ゲルゲーム<ゲルレゾリューション
ゲルベロシティ2/COURT-SLIDE
アシックスのシューズの中で一番安価なのだがベロシティとコートスライドだ。
コートスライドはグローバルで展開する安価モデルで、最近テニスショップで見かけるようになった。おそらくベロシティーを置き換えていくものと思われる。
いかにも部活用シューズって感じでかっこよさは無い。
耐久性があるので年に数回のテニスに金かけたくない!という場合は良いが、中敷きが取り外せないので個人的に無し。
1サイズ大きいのを買ってスポーツ用中敷きを入れるのもありだが、そうすると以下ゲルゲームが買えてしまうかもしれない。
ゲルゲーム6
耐久性はトップクラスだが、メッシュがまったくなく硬い。(前モデルのゲルゲーム5は左右にメッシュがあったが耐久性重視のためか無くなった)
ただ、定価は1万円ながら、4~5000円で売られている事が多く、作りはしっかりしているのでゲルベロシティを買うのであればこっちを買う事をお勧めする。
色の種類が多いのでマイカラーを選ぶのも良いだろう。
ゲルレゾリューション7
スタビリティの最高級モデル。
ゲルゲームよりメッシュを採用し、軽量化と動きやすさを実現。
前モデルのゲルレゾリューション6より30gほど軽量化されたようだ。
ちなみに私は色々考えた結果、ハードコート用は足の負担を考慮してこちらを購入。
グラデーションがカッコ良いが、ラケットが赤黒系で、ウェアも合わせているので全然マッチしないw
ただ、シューズだけ系統を変えてあえて浮かすのもかっこよいと思うのでこれはこれでアリだと思っている。
ゲルレゾリューション(上)のソールは、オールコート用でもパターンが複雑になっている。
踏ん張るためには地面をしっかり掴む必要があるからだろう。
両対応(オールマイティ)
オールコートは実際はどんなコートでも使えるわけでは無いという話を書いたが、最近「マルチコート」とか言って本当にすべてのコートに対応するものが出てきた。
アシックスも出している。
コートFF
走りやすい耐久性のあるモデルといったところ。
バランスモデルなので、特化型のゲルソリューションスピード、ゲルレゾリューションには勝てない器用貧乏赤魔導士系。
アシックスのフラッグシップモデルとなるため高い。
その他
他にもゲルソリューションスラム、アドバンテージはクレーコート専用で存在。
ゲルソリューションスラムはスピード(軽量)の過去モデルで定価10,260円。
ネットショッピングは棚が無限のため最後の1足まで売り切るので数年前のモデルでも売られているケースがある。
上記に登場しないモデルは廃盤モデルか、特別企画だ。
割引はされるのか?
最初からメーカー希望小売価格の5%~20%引き程度で売られる事は多いが、現行モデルが大幅に割り引かれる事は少ない。
アシックスに関して言うと、今は1モデル1色になったため不人気カラーの特売も無い。
ただし、年に1回程度で新カラーに代わるので、そのタイミングで旧カラーが30%引きに。サイズが少なくなってくると40%引き。
サイズが1~2種類になると50%となる。
数年に1度モデルチェンジするとナンバリングが増える。(例えばゲルゲーム5→ゲルゲーム6)
フルモデルチェンジによって新しい名前になる事もある。
モデル名が同じ場合は新カラーになっただけでデザイン、作りは変わらない(マイナーチェンジが行われる可能性もあり)
安く買う方法
一番安いのは実店舗のワゴンセール、もしくはネットショップの在庫処分だ。
しかし、ほとんどのサイズが売り切れだろうからたまたま自分のサイズが安く売ってたらラッキーくらいで見てみるしかない。
待てばもっと値段は下がるが25~27くらいの一般的な足のサイズからなくなるので安売りしているけど買えない状態になる。
また、1年も経つと逆に今のカラーではなく過去のカラーが欲しいという需要により価格が上がる事がままある。(正確にいうと値引き店舗は早々に売り切れ、値引かない店舗にずっと在庫が残る。)
まぁ店で試着してネットで買うのが良いが、1万円以下は700円送料が掛かる等条件があり必ずしも実店舗より安くなるとは限らない。
テニス用品になると、大体ゼビオやヒマラヤといった大手のECサイト、もしくはその楽天店、Yahoo店なので、店頭と同価格+送料となる事が多い。
それでも実店舗だと売っていない自分のサイズが、全国の在庫から買えるネットショップの方が買える可能性は高い。
近くに試着できる実店舗が無い場合はAmazonで買う事を使うのをお勧めする。
基本靴を含むファッションアイテムは返品無料なのでサイズが合わなくても安心だ。
また、アシックスのシューズは、頻繁に上記のような15%オフクーポンが出ている。そしてサイズによっては1000Amazonポイントがもらえるものもあったりする。
それでも高いけどいいものを安く買いたいという人にはやはり超ポイント還元するYahoo!ショッピングだ。
例えば2019年12月8日だと年末セールでスポーツショップKPIがほぼ全てのテニスシューズで40%還元を行っている。
もちろん、誰でも40%もらえるわけではなく、Yahoo!プレミアム、ソフトバンクスマホユーザーもしくはY!モバイルのEnjoyパック加入が必要で敷居が高い。
「PayPay残高払い」もしくは「ヤフーカード払い」で1%なので、他のメインカードで支払いたくなるが、試しにセゾンAMEX プラチナで支払おうとすると還元率が30%に落ちてしまった。複雑だしSBグループの手中に収まりたくないと思う人も多いと思うが3割~4割還元は無視出来ない。
携帯キャリアにこだわりないならヤフーショッピングのためにY!モバイルユーザーになっても良いと思っている。
個人的にAmazonプライムとYahoo!プレミアムは元が取れる数少ない月額課金会員制度だと思っているのと、Yプレミアムは頻繁に半年無料キャンペーンを行っているのでちょくちょくチェックすると良い。
結局何を買えば良いの?
すでにテニスシューズを持っている人なら、今使っている靴からもっとグリップを強くしたい、指先が余って蹴り出しが甘いので1サイズ落とした幅広モデルにしたいといった観点で考えると良い。
初めてシューズを買う人は自分が予定しているコートを確認。県営や市営コートだとメンテナンスが楽な人工芝コートが多い。そういうところでプレーするならオムニコート用を買おう。
その上でいろんなコートでやるようになるとオールコート用も欲しくなるかもしれない
人によって違うのでこれだ!というのは難しいのだが、一般的にはオールコート用もオムニコート用も同じモデルでそろえた方が履いた時の違和感が無いので良いと言われている。
しかしダブルスしかしないのであれば横移動より縦移動頻度の方が高いはずなのでスピードモデルが良さそう。
で、滅多にハードコートでプレイしないならオールコート用は負担の少ないスタビリティモデルが良いんじゃないかと思う。
例えば、
- オムニ・クレーコート用:プレステージライトOC
- オールコート用:ゲルゲームAC
いずれにせよ、急いでいないのなら近くのスポーツ店で一通り試し履きをしておき、好みのシューズをピックアップ。ちょうど良いな。と思う1サイズ上をスマホにメモっておいて、暇な時にネットショップで検索してすごいお買い得な商品が見つかればポチるのがお得な買い方だろう。
コメント