いよいよ2020年も1ヶ月を切ったが、皆さんふるさと納税は行っただろうか?
昨年までの盛り上がりは一切みられないのもそのはず。昨年6月より総務省の通達によって返礼品の魅力が大幅に下がってしまったからだ。
しかし、何も無いよりあった方が良い。そうだろ?
最近は目をつけられない程度に特典を付けてきているふるさと納税サイトも増えてきているのでお伝えしたい。
ふるさと納税の基礎
住民税所得割額の20%まで実質2000円の負担でふるさと納税サイトに載っているものがもらえる。※一度クレカ等で全額支払うが、所得税は当該年分が、住民税は翌年度分が安くなる。
もらえるものは「返礼品」と言われる。
元々の意図としては、地方で生まれ学生時代を過ごし、就職で東京など都心に出ていくため、地方の税収が落ち続けている状況があり、田舎を出たけど地元に納税したいという需要から、国が手数料2000円払ったら住民税・所得税の20%までなら住民票の住所以外の市区町村に納税してもいいよ。としたのが始まり。
ふるさと納税と聞いて思いつくのは米や肉等の特産品だと思うが、昨年までは金券ショップで売れる金券類が人気だった。
というのも住民票と違う市区町村は、納税してくれたお礼の品として、米などを送ったところ好評となり、縁もゆかりも無い人もその地域に納税しだした。
それによって税収が増えた事を聞きつけた他の市区町村もマネをしだした。
しかし市役所の発信では告知力に限界がある。そういった需要によって、「ふるさと納税サイト」が生まれた。
色々と建前はあるものの、若い人にも親しみやすいネットショッピングの形態を取ったところ大盛況となり、返礼品は加熱化。
最初は米や果物だったのが、「うちは繊維工業が盛んだからタオルを」となり、「工場OKならうちは日立の工場があるので家電も地域の生産品だろう。」となり「うちは温泉があるので旅館組合で使える金券を。」となると「是非うちの地元に来てほしいので旅行券を。」となり、「旅行券OKならAmazonギフト券もOKじゃね?うちの地元の米もAmazonで売られてるし。」とむちゃくちゃになってきた。
返礼品の額(還元率)も、最初は2万円納税してくれた方に、5kg(小売価格2000円程度)をプレゼントと、10%くらいだったのが、一番加熱した2018年年末くらいには金券類で70%程度、モノに至っては150%という状態になった。
最初は「うちは返礼品はやりません!」と言っていた自治体も、ガッツリ返礼品やっている隣の市との税収の違いに愕然とし、参入していった。
こうなってくると、元々国がやりたかった形とはほど遠く、むしろ本当に弱い自治体がまったく恩恵を受けられなくなってしまった。
国は何度も注意喚起を行い、あまりに高額や地元と関係のない返礼品を用意している自治体には名指しで抑えるように言ったが効果が薄く、結局2019年6月1日に税法改正が行われ、国の基準に従わない自治体はふるさと納税の対象外とします。と明言され実際それまでブイブイ言わせていた3自治体が見せしめ的に対象外とされ加熱競争は幕を閉じたのであった。
なので、2020年の今、昨年・一昨年の記憶で納税しようとするとむちゃくちゃショボくなっているので注意しよう。
一例として、年収300万円3万円分、400万で4.3万円分、500万円で6.3万円分。650万円で10万円ふるさと納税可能となる。(独身、もしくは子なしで配偶者が201万円以上の給与収入がある場合。嫁が専業主婦だったり子供がいると税の優遇があるため結果としてふるさと納税出来る額は下がる)
返礼品は税金を住民票の住所とは違う自治体に納税するお礼の品。Amazon等で1万円で売っているものが1万円分もらえるわけではなく定価ベースで2000円~3000円程度の価値分がもらえる。
なんかややこしそうだな。と思って諦めがちだが、最近は楽天市場やYahoo!ショッピングの中にふるさと納税サイトがあり、普段服とか家電とか買ってる感覚で返礼品を申込む事が出来る。
その後返礼品とは別に送られてくる「ワンストップ特例制度申請用紙」に書き方例も載っているので書いて送るだけ。
ただし、最大5箇所まで。6箇所以上の場合確定申告が必要になるので注意が必要だ。
また、医療費控除や副業などで確定申告が必要な場合は5箇所以下のふるさと納税であっても合わせて確定申告が必要となる。
年収や家族構成を入れるといくらまでふるさと納税可能か分かる
ちなみに総務省から怒られてふるさと納税対象外とされた3自治体、
その一つ大阪府泉佐野市は「さのちょく」という独自のふるさと納税サイトを作成。
昨年の5月31日までは返礼品+最大40%分のAmazonギフト券という意味不明なキャンペーンを実施していた。
その後、泉佐野市は国を相手取り裁判を行い高裁で負け、最高裁で逆転勝利するまでに発展した。
同じく対象外となった静岡県小川町なんて返礼品自体がまんまAmazonギフト券だったからな。
ちなみに私が2018年に上限まで突っ込んだのがふるなびの鹿児島県南種子町。
寄付額の50%日本旅行ギフトカード+10%分のAmazonギフト券が返礼品だった。
泉佐野市の逆転勝利はあくまで「納税先からの除外」という事であり、返礼品については相当おとなしくなっている。
とはいえ、実質2000円で色々と手に入るのは2020年現在でも変わらないので絶対に実施した方がいい。
年末になると貴乃花の「ふるなび」のCMをよく見ると思うが、どこでやればいいのか悩むだろう。
おすすめのふるさと納税サイトとおすすめの返礼品を紹介しよう。
楽天ふるさと納税が一番
まず、楽天ポイントがもらえるというのが一番大きい。
私の場合、特に何もない時期でも4%還元だった。これには楽天カード決済の1%含むし、楽天モバイル契約者というSPU対象というのもあるが、楽天を結構使っているユーザーなら私よりもっとたくさんポイントもらえる人もいるだろう。
楽天カードを持っていれば、毎月5の付く日と0の付く日はポイント+2%。
かつ、買い回りの対象となるためBLACK FRIDAYなどを組み合わせると相当お得に。
2020年12月4日~11日は今年最後のスーパーセールで最大44%還元となる。
また、期間限定ポイントを含む楽天ポイントで支払いが出来るため貯めたポイントをここで使うのも良いだろう。
特に2020年は楽天モバイル1年無料契約で万単位のポイントがもらえた(もらえる)ので、たっぷり持っている人も結構いるのでは?
また、実は楽天ふるさと納税、現在一番登録自治体数が多く、返礼品の数もトップなのだ。
いつの間にかふるさと納税で確固たる地位を得ていた。
ちなみに私は異様に安くなっていたLINEの赤外線送信機内蔵のディスプレイ付きスマートスピーカーClova Deskの購入した時がちょうど買い回りキャンペーン中だったため
9自治体に寄付をして、10店舗買い回りを達成。
ポイント還元率が非常に上がっておいしい。
楽天ふるさと納税 おすすめの返礼品
人によってほしいものは違うだろう。
例えばゴルフをする人ならゴルフボールってありがたいがしない人にとってはマジでいらないものだ。
なのでこれが全員に一番!というものはないのだが、おすすめを紹介していこう。
飲み物
私は飲まないがビール好きなら間違いなくコレだろう。ただ、母が好きな金麦75%オフが楽天ふるさと納税では見つからず残念。
ビール以外にもワイン等あるので以下から確認しよう。
もちろんアルコールだけでなくソフトドリンクもある。
割りに使うのはもちろん、お酒を飲まない人でも、炭酸水を飲んでる人だと1リットルだと炭酸が抜けちゃう。でも500mlを大量買いするのは持ち運びが大変。ネットショップで買うと送料が高い。なんて人はふるさと納税で手に入れるのがオススメ。
炭酸水はオレンジジュースやコーラほどの味の差は無い。ウィルキンソンのようなブランドにこだわらず、ご当地モノにすれば結構お得に手に入る。
人気のコカ・コーラ社製品もこのように手に入る。
日用品
食べ物と違い傷まないかつ、あれば絶対使う日用品は特におすすめ。
トイレットペーパーのエリエールだと437円で売られているので8パックで3496円。
ふるさと納税だと15,000円なので23%だ。出来れば30%くらいほしいけど、持って帰るのが面倒なティッシュやトイレットペーパーを自宅に送ってもらえる事を考えると許容範囲かな。
デメリットは大量に届くので邪魔。
この他、クレラップや洗剤、高保湿ティッシュ等あり。
後子育て世代ならオムツは助かるんじゃないだろうか。
高級食材
なかなか自分では買わない高級食材を手に入れるのもふるさと納税の魅力。
特にエンペラーサーモンは1万円で1kgと満足度も高い。
私が頼んだ時はこのように5つに小分けされてきた。
生はもちろん、レアのサーモンステーキにして食べたが美味い!
1ブロックでも200gあり多すぎた。2人で1ブロックで良いと思う。
カニも立派なものが届いた。続々届くと冷蔵庫・冷凍庫に入り切るのか、食べ切れるのかが心配になる。
できるだけ食べ物は分散して届くようにしよう。
ガッツリ食材
育ち盛りの子供がいたり、自炊する人ならこの量の肉は嬉しいだろう。
ただ、冷凍庫に入り切るか考えて注文しよう。
牛肉ならせっかくなので高級なものを選ぼう
豚肉なら、量で選ぼう。
米
米は昔から人気の高い返礼品。無洗米も選べるので好みの銘柄を探そう。
以前は1万円でそこそこの米が15kgだったんだけどなぁ
フルーツ
こんなんいくらあってもいいですからね。
とか言ってたらヤベぇ量が同時に届いてみかん地獄。
スイーツ
普段から大好きで買っているものから、普段は高くて買わないものまで、お菓子類も豊富だ。
上から2つ目のバスクチーズケーキは写真からして美味しそうだが実際かなり美味しかった。
フルーツや肉等は日持ちしなくて食べきれないうちに痛む事もあるが、日持ちするスイーツなら安心。
上記は楽天ふるさと納税ではない別のサイトで頼んだものだがカタラーナが大好きなのだが結構お高いのでこういう機会に手に入れている。
ハーゲンダッツ・アイスクリーム(バニラ味)8個はこんな感じで届いた。
一人暮らしで料理しない!という人も小さめの冷蔵庫があればこれくらいは入るだろうし食べ切れる。
高単価で小さく冷凍庫に入れておけば日持ちもするのでおすすめ。
その他、2020年人気の返礼品はこちらから
Yahoo!のふるさと納税も高還元!
Yahoo!ショッピングに出店しているふるなびもポイント還元で負けていない。
Yahoo!プレミアム、毎週日曜日のポイントアップエントリーや5のつく日などが対象なのでタイミング次第では20%以上の還元も可能と、楽天の還元率を上回る。
注意しなければならないのは、Yahoo!ショッピングには「ふるなび」と「さとふる」2つのふるさと納税サイトが出店している。
Yahoo!ショッピング版さとふるは画像の右下を見てほしいのだがなんとポイント対象外。
おそらくふるさと納税サイトによって、ポイント付与の考え方が異なり、
ふるなびはポイント付けても問題ない。
さとふるはポイント付けるのはNG としているようだ。
もちろんさとふるにしか無い返礼品もあるので一概には言えないが、ふるなびの方がおすすめ。
おすすめの返礼品は、上記楽天の時と同じなので探してみてほしい。
※元々Yahoo!が独自で「Yahoo!ふるさと納税」というサービスを運営していたが、2020年3月31日で終了している。
現在はZOZOTOWNのように、自前でもサイトを持っているさとふるとふるなびがYahoo!ショッピング内にも出店しているというわけだ。
ふるなびで7%還元&家電をGet!
未だテレビCMを行って勢いのあるふるなびでは11月中のエントリー&寄付でAmazonギフト券を最大7%分もらえる。
といっても最大の7%もらえるのはふるなびトラベルで寄付した場合。
Go Toトラベルと組み合わせて使う予定があるなら一気にコスパが跳ね上がるのだが汎用性の高い食品や日用品だと5%還元となる。
それでも一時期本当に1%還元とかだったので相当よくなったな。
ふるなびの魅力は返礼品のバラエティーだ。
一時期ほどではないが、いまだパソコンやタブレットなんかも存在する。
VAIOやNECの工場があるので特産品だ!というわけである。
↑こんなバナーも作っちゃってるもんな。
同じものが同額でYahoo!ショッピング内のふるなびにあるならそっちの方が還元率が高いだろう。
ふるさと本舗は最大8%還元
ふるさと本舗で新規会員登録かつ5万円以上の寄付で寄附金額の8%分のAmazonギフト券がもらえるキャンペーンを実施中。
5万円以上というのがなかなかハードル高いがおそらく多くの人がふるさと本舗を使った事ないので新規限定なのは問題ないだろう。
返礼品が30%程度なので8%。3%還元のVISA LinePayカードで支払えば41%となかなかの還元率だろう。
また、新規でなくとも、5万円寄付しなくても、1万円以上であれば5%分のAmazonギフト券がもらえるので気に入った商品があるなら悪くない選択肢と言える。
まとめ
ふるさと納税した事の無い人でも、楽天やYahoo!ショッピングで1度は買い物した事はあるだろう。(Amazonしか使ってないって人でもアカウントはあるんじゃないか?)
という事は楽天やYahooにログインしてふるさと納税すれば住所情報やクレジットカード情報が入っておりわざわざ新規会員登録や住所情報を入れなくても良い。
また、2020年時点で10%以上の還元がコンスタントに受けられるのはこの2社しかない。登録自治体数では楽天がナンバーワンなのでおすすめだが、Yahoo!の方がベースのポイント還元率が高い。
買い回りなどのイベントや使っている携帯会社によってもポイント還元率が変わるので見比べてみよう。
返礼品は数年前と比較するとかなり還元率が落ちたので、え、シャインマスカット1房で1万円もするの!?と思ってしまうが、実際の負担は2000円だ。
普通のオンラインショッピング感覚で見てしまうとどれも割高で返礼品が決まらないので、ほしいかどうかを重視しよう。
ふるさと納税の最大のデメリットは到着日が選べない事だ。(月単位で選べる事はあるが日にちまで選べる事はほぼない)
なので、米や季節の果物だと到着まで半年以上先だったり、一気に日持ちしないものが届く事がある。
なので食べ物と日用品を織り交ぜて注文する事がおすすめ。
年収や家族構成を入れるといくらまでふるさと納税可能か分かる
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