朝通勤途中に前職の上司から「Extreme Card(エクストリームカード)終了のハガキ来た。地味にショック」とメッセが来た。
Extreme Cardとは、クレジットカード会社 ジャックス が発行する クレジットカードで、100円で1.5円分(=1.5%還元)のポイントが貯まる高還元カード。貯まったポイントはポイント交換サービス「Gポイント」と交換出来る。
GポイントはAmazonギフト券やnanaco等100以上のポイント、金券に交換出来るサービスなのでYahoo!ショッピングでセールの時はTポイント、飛行機乗る時はANAマイル等その時必要なポイントに交換出来て便利だった。
昨年、ジャックスが発行する高還元カード、「漢方スタイルクラブカード(KAMPO STYLE CLUB CARD)」と「Reader’s Card(リーダーズカード)」のポイント還元率が大幅に悪化したのと内部事情を知っていたのでついに来たか。という感じだがまさかポイント還元率改悪ではなく終了とは。。。
で、ジャックスの会員サイト、「インターコムクラブ」に入って驚いた。
多くの人気カードが終了・改悪
Extreme Cardだけでなく、高還元カードのきなみ終了&改定されている!
[終了]Extreme Card
カード名称およびカードデザインの変更と記載されているが、ようするに現行カードはサービス終了なので、9/19以降の更新でReader’s Cardに交換するぞ。という事だ。
そのReader’s Card自体もサービス改定されるのだが、詳細は後述する。
更新まではExtreme Card使えるのかと思いきや、10月から貯まるポイントはReader’s Cardポイントとなり、すでに持っているポイントも1.25倍で交換される。
1.25倍にしてくれるなんてお得だと思いがちだが、
・1Extreme Cardポイント = 1.5円相当。
・1Reader’s Cardポイント =約1.143円相当(10/10以降)
で、1.5円 が 1.429円程度と微減する。
なお、Extremeカード終了及びリーダーズカード移行の補填のためか、リーダーズカードポイントからGポイントへの交換が可能となる。
[終了]KAMPO STYLE CLUB CARD
漢方スタイルクラブカードも終了し、移行先はエクストリームカードと同じくリーダーズカードとなる。
ただ、こちらは来年の3月1日までは現行のまま使えるのでそこまで急がなくても良い。
というか、解約するなら2015年12月に1.75%→1.25%になった時点でしているだろうから今使っている人はほとんどいないだろう。
[改悪]Reader’s Card/[終了]Reader’s Card Flos
まず、Reader’s Card Flosが終了し、次回の更新でReader’s Cardとなる。
Reader’s Card Flosとは、サービス内容や年会費はReader’s Cardと同じで、カードフェイスを女性向けにしたものだ。
見ていただいたら分かるように、「ピンクにしておけば女は喜ぶだろう」と、定年間近のおっさん達が喫煙所で思いついたとしか思えないヒドいデザインだ。
黒いフェイスのリーダーズカードは継続だが、ポイント還元率は約1.32%(Amazon限定デポジット)から約1.257%(Jデポ・Gポイント)と少し改悪になる。
少し改悪と書いたが、2015年12月に1.8%から約1.32%に下がったので数年前から考えるとほぼ持つメリットの無いカードとなった。
年会費は2,500円(税抜)で、50万円/年の利用で無料になったが、9/19以降は30万円/年 以上の利用で無料となる。
改善と言えば改善なのだが、ジャックスの高還元カードはメインカードとして毎年コンスタントに数十万って年会費は払わないようにしないと無料の高還元カードの方がお得になる。
そう考えると30だろうが50だろうがあまり変わらない気がする。
もちろん、毎年30~50万の間で利用していた人にとっては良い話しだが。
なお、ポイントは1,000円ごとに11ポイント付与されるので計算式が非常にややこしい。
元々、Amazon非公式のAmazon特化型カードだったが、Amazon自体がオフィシャルカードを出しポイント還元率低下も伴い魅力がなくなった今、Amazon限定デポジットは廃止となり、Extremeカードの交換先であったGポイントの他、ANAマイルが追加された。
実は新規発行終了しているReader’s Card
出しすぎたカードをリーダーズカードに集約し、今後はそちらの魅力を高めていく!
って話ならまぁ仕方ないかな。って思うのだが、そもそも集約先であるリーダーズカードは4月30日に新規入会受付を終了している。
つまり、このカードも次回更新満期まで持つか分からない。
[実質終了]REX CARD、[実質集約]REX CARD Lite
上記を見ると、無料のREX CARD Liteが終了し、REX CARDに集約するように見えるが、実は逆だ。
年会費無料化し、ポイント還元率が落ちる(1.5%→1.25%)という事はつまりこれ、Liteである。
REX CARDがなくなるので、REX CARD Liteから「Lite」を取る事になったのだ。
REX CARDはショッピングプロテクションか旅行傷害保険かを加入時に選べたが、REX CARD Liteでは選べなかった(旅行障害保険がついてくる)。
ここがどうなるかは記載が無いので分からない。
結局どうなったのか
新リーダースカード = エクストリームカードのGポイント、
思う事
結局日経トレンディーやDIME等のクレカ特集を独占してきたジャックス高還元カードは、リーダーズカードとREXカードの2枚に集約され、どちらもかなり還元率が落ちてしまった。それでも市場全体から見ると1.25~1.3%還元はまだまだ「高還元」の部類なのだが。
利用履歴の反映が遅く、PIN番号を3回間違えるとカードが使えなくなり有料での再発行、キャッシング枠を後からつけられない、数年前まではポイント交換もハガキで依頼しないといけない等色々と割り切りが必要だったジャックスカードだが、
2013年後半ごろ、会員サイトインターコムクラブがリニューアルされ相変わらず反映は遅いが見やすくなり、ポイント交換もオンラインで受け付けるようになった。
2017年3月には待望のApple Payに対応し、利便性が上がった事から巻き返しを期待したがだめだったようだ。
2010年頃に改正された貸金業法により、グレー金利が撤廃されポケットカードやライフカード等、高還元カードが軒並み廃止された。
そんな中、着実経営をしていたジャックスのみ生き延び、他社が沈んでいる間に高還元カードで一人勝ちしてきたのだが、限界が来たようだ。
クレジットカード専門会社はクレジット事業で利益を上げる必要がある。
一方で、YJカード
や楽天カードのようにECや他の事業で利益を出すので、「決済を握る」ためにはクレジット分野で短期的な収益を求めない新興勢力に勝つのは至難の業だ。
特に「信販系」に属すジャックスはAMEXや三井住友カードと比較するとブランド力も劣るのでステータスカードも期待出来ない。
Extremeカード終了を知った時、REXカード等ジャックスの別カードに乗り換える事も考えたが、1.25%が最大還元率になる事から魅力薄だ。
Extremeカードは9月までに解約かな。
ただ、追加費用がかかるわけではない。焦ってポイントが残っている状態で解約したりせず、綺麗に使い切るようにしよう。
しかし2019年5月時点で結局リーダーズカードを使い続けているのであった・・・。
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