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格安・無料SIM市場はこれからどうなっていくのだろう

雑記
この記事は約4分で読めます。

先日のブログでデジモノステーション2月号についてきたso-netの無料SIMを紹介したが、格安SIMが出てきて数年経ち、世間に広く認知されだした事から次回更新のタイミングで切り替えようかと検討している方も多いだろう。

今日は0円も出てきた格安SIM市場動向とこれからを書く。

無料SIMがついてくるデジモノステーションを手に入れた話(2015年1月5日)

コモディティ化するSIM市場

元々日本ではSIMと端末はセットでキャリアが販売しており買った端末は他社で使えなかった。というか使えるかもしれないという発想すらなかった。

ドコモを例に出すと、第二世代と言われるmovaの時代まではそもそもSIMカード等存在せず、端末内に電話番号や契約ID等が紐付けられていた。

第三世代でSIMを採用したFOMAが出てきたがドコモショップで契約する際、FOMAカード(SIM)をNTTdocomoのロゴの入った端末に入れて渡され、契約者はFOMAカードを意識する事がなかった

スマホが出てきてiPhoneを筆頭に海外製品が入ってくると日本のガラパゴス周波数体系では様々な不都合が出てきて最適化を行わざるをえず段々とグローバルスタンダードを受け入れるようになる。

ソフトバンクはプラチナバンドと称する700-900MHzを手に入れ、auは上がりと下りの周波数帯が世界と逆だったので修正し、総務省はモバイル市場の競争力を促進させるために規制緩和し、自社のネットワークを持たない企業に仮想移動体通信事業者(MVNO)の免許を与え、端末購入キャリアでしかSIMを受付けないSIMロックを禁止した。

日本通信のb-mobileを筆頭に、様々な格安キャリアが誕生したが、当初は1000円で128kbpsで通信し放題だけど通話は出来ない、サポートも限定的といった格安だが機能の限定されたものだったため実験的な遊び道具とナンバーポータビリティーを繰り返す事で利益を出すMNP弾として一部のマニアに使われる程度だった。

日経トレンディーやDIMEといった物欲情報誌で取り上げられながら徐々に認知が広がっていくのと同時にMVNOも音声通話に対応し、LTE高速通信に対応していった。

そして2016年現在、大手キャリアの半額以下でほぼ同等のサービスが提供されている。

もちろん、テザリングが出来ない(IIJ等一部は対応)、おサイフケータイが使えない(一部使えるようになってきた)、OSのバージョンアップで不具合が起きる時がある等の格安SIMだからこその問題というか課題もあるが、それも解消に向かっている。

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無料SIMの登場前夜

で、ついに無料SIMが出てきた!しかも雑誌の付録で!という事で昨年末一部(といっても本当に日本中で在庫切れした)のデジタルキッズ達が騒ぎ出したぞ。というのが前回のブログ

実は無料SIMは今に始まったものではなく、昨年9月には元々au系MVNOとして始まったmineoはドコモネットワーク版を出したのを記念して9ヶ月間1GB/月無料キャンペーンを行った。

また、現在もDTIが半年間3GB/月無料SIMを出している。(16年1月31日まで)

DTI SIM 半年間無料キャンペーン


しかしこの売れるネット広告つくーるで作ったであろうLP、情報商材特有の胡散臭さが激しく逆効果だと思うのだが、大手メーカーも使っていたりするのでテレビショッピング利用者等には興味をそそるデザインなのかもしれない。
しかしDTI自体は1995年に三菱電機傘下で始まった歴史ある会社なので安心していいだろう。

見て分かるとおりあくまで数ヶ月間の限定的な無料SIMだ。
しかし、大手キャリアと違い無料期間中に解約可能だ。

詳しくは各社のサイトを見て欲しいのだが、データ通信専用SIMであれば2~3ヶ月を最低契約期間とし、以降いつでも解約出来るところが多い。

ただし、無料でも事務手数料の3240円は必要だ。デジモノステーションの付録はそれすら必要なかったので驚かれたのだ。

で、そのso-netの無料SIMだが、一般発売する可能性が出てきた
ITmediaの予想が当たっているとするとようするに元々”0 SIM by So-net”として一般販売を考えていたが、無料で提供するなら雑誌の付録にしてテストマーケティングしようという事だろう。

確かにここまでの騒ぎになると予想していたかは分からないが、永年無料は話題性が高いし、クレカ登録が必要なので、SIMを欲している人達の個人情報を取れるし、大半は3ヶ月使わず契約解除されるだろうし、たまにオーバーした分は請求出来るし。と、素晴らしい発想。

付録の提供なので出稿費はかかっていないのではないだろうか?デジモノステーション側としても十分オマケがキラーコンテンツになるし実際なった。
普通に記事広告やアフィリエイト出稿するより620円払って雑誌買ってくれた人の事務手数料無料にした方がDTIのやり方より優良顧客を選別出来る。

なんでもかんでもネットワークと繋がるIoT時代に向け、”0 SIM by So-net”の一般販売と他社の追随は十分考えられる。
フリーミアムなので上手く使えば非常にお得に。考えなしだと結局費用がかさむようになるのでますます知識や情報収集能力が重要な世の中になっていくだろう。

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