Tu-Kaから本日、東芝製の新機種”TT51″が発表された。
3月上旬発売予定との事。
Tu-Kaは、第二世代携帯と言われるウェブやE-mailの出来る携帯市場で後れを取り
主力であったSONYから端末の供給が無くなった事もあり低迷した。
ツーカーセルラー東京、東海、ツーカーホン関西3社を残し、他地域のアンテナや設備は当時のJ-PHONEに売却した。
その後、携帯業界はFOMAなど多機能で高速通信の出来る第三世代携帯へと移る。
Tu-Kaはシンプルを売りに変え、第三世代携帯業界への参入をやめた。
この売り方は合理的な割り切りがナショナリズムになっている欧米では受けると思うが、
あるに超した事は無い。と考え、ブランドイメージを選考日本人にとって大きなマイナスポイントとなった。
つまり、低迷期のユニクロと同じ現象が起こっているのである。
そんなTu-Kaも様々な模索をしながら、ターゲットをシニアに向けた究極のシンプル携帯ツーカー Sを発売。
ただしTu-Kaに誤算が無かったわけではない。東名阪周辺以外の施設を売却したため、むしろ田舎の方が需要ありそうな機種なのに東北や九州の人がツーカーSを欲しがっても買えない事態が生まれてしまった。
もちろんVODAFONE(旧J-PHONE)のローミング(電波を借りる事)で、通話は可能だが、取扱店が無いのが災い。客をとりのがしている。
Tu-Kaは他キャリアのように数ヶ月に一回の新機種等無い。下手すると2年前の機種でも最新機種だったりする。
現在おそらくハイスペックと呼べるのはKYOCERAのTK41だろう。背面液晶に有機ELを使っている。
でもKYOCERAはどこかデザインや使い勝手にクセがあり、一般受けしにくい。
そこでTu-Kaの中で売れているのはauでハイスペックなモデルを展開している東芝か、同じくauやVODAでも展開している女性に持ちやすい小型軽量な機種を作る三洋が売れている。
いくら他キャリアほどの性能はいらないとは言え、何にも無しは困る。
カメラも高性能なものはいらないが、メモ代わりに取れて、特に液晶は綺麗な方がいいという人は多い。
そして今回Tu-Kaから、ドコモのNEC、VODAのシャープ的な存在である東芝製の新機種が発表されたわけだ。
auでのデザインをかなり意識している機種で、正直今までのTu-Kaの機種で考えると一番デザインが良いと思う。”Tu-Kaらしくないデザイン”だ。
ここでカメラを1Mクラス持ってきそうなものだが、31万画素CMOSという現在の最低ランクを付けたのは残念。
もちろん外部メモリを搭載出来ない点から、あまり高画素は詰めないのであろうが。
それでも外部メモリに2MBを積んできた。多いとはけして言えないが、31万画素なら200枚ほど記録出来る。(その場合共通のメモリを使用している関係上着メロなどは保存出来ないが。)
今回の最大の評価はやはり2.2インチのQVGA液晶を搭載したところだ。
FOMAの最新機種P901iやSH901i等に使われている液晶と同じスペックであり、ものすごい進化といえるだろう。
色もシルバー、黒、ピンクといったベーシックなところを押さえ、
かなり売る気が感じられる。
ただ、ツーカーホン関西の紹介ページを見る限り、拡大文字は荒く、従来のフォントをそのまま利用しているようでせっかくのQVGAが生かされていないのが残念。
もちろん開発途中なので変わるかもしれないが。
ともかく、ツーカーV3(関西のみのプラン)等縛り契約を受けている人に取って魅力的な機種変更候補となる事は間違いない。
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