数年前から観光地でアジア系のおじさんが手持ち扇風機を持つ姿をチラホラ見ていたが、最近は日本人の若い女性を中心に手持ち、そして首掛けファンを付ける姿をよく見るようになった。
インターネットの普及と海外旅行が一般化した事もあってか、韓国ファッションに感化される若者や、日本ファッションを取り入れる台湾人等近隣諸国の同化もあるのだろう、一昔前の日本人なら「ダサい」と、受け入れなかったであろうポータブル扇風機が一般化してきている。
そんなやつ見たことねーよ!という方は他人に興味が無いだけだ。
実際、ネットだけでなく家電量販店でもコーナーが作られ、人が集まっている。
今日はそんなポータブル扇風機の中でも新しいブームとなりそうな首掛けファンを取り上げ、実際に2種類購入したものをレビューしていく。
なお、2020年には羽なしモデルも出てきているのでそちらについても解説する。
首掛け扇風機(ネックファン)とは
まだ名前が一般的化していないが、左右2つの小型ファンがついて首にかけて涼を取るネックファンとか首掛け扇風機等と呼ばれる物だ。
このブログを読んでいるという事は興味があるのだろうが、問題は「これ買っておけば良い」というものが無いという事だ。
Panasonic製や、無印やフランフランのオリジナル商品で出れば安心して買えるが今のところ謎の中華メーカーしか出しておらず何を買ってよいのか分からないだろう。
Amazonで検索しても一見同じぽいけどなんか違うかもしれない金額も様々。
扇風機なんぞモーターで羽根を回すだけのシンプルなものだから元をたどれば深センとかの同じ工場で作られたものを中国メーカーが買ってきてパッケージだけ変えて売っているっぽい。
共通項目として、首後ろ部分に18650電池を内蔵(一部商品では取り外し可能。外す意味ないけど)、MicroUSBで充電、3段階の風量。ファン部分はある程度動かせるようにぐねぐねできる素材で出来ている。
ユーザーが選択するのは、
- 羽根の枚数(3枚羽根、5枚羽根、7枚羽根あり)
- ファンが光る機能
- アロマポッド機能(ファン真ん中に垂らす)
- 髪の毛巻き込み防止ネット(ただの後付ネット)
くらいだ。
少し高くてもよいなら、名古屋の会社、株式会社スパイスが出しているSPiCE of LIFEのW-fanが色が豊富でオフィシャルサイトを持ち安全性を謳っているので安心かな。
ただ、こちらもガワだけ発注して中身は他の中華ファンと変わらないと思う。
1000円のネックファンを2つ買ってみた
ここで「いかがでしたか?ネックファン買ってみては良いと思いますよ!」とかって書いて終わると巷にあふれる量産ブログになってしまうので実際にネットで2つ買ってみた。
大体謎メーカー製は、3枚羽根と7枚羽根がある。基本的に羽根の枚数が多い方が同じ風量なら静音のはず。7枚の同じ商品を色違いで2つ買ったのだが・・・。
凄いのは一応機械なのに封筒に入ってポスト投函だった事だ。
まぁ安いから仕方がない。
よく見る黒ベースに赤いグネグネのやつと白一色の2種類。
何故か黒はプチプチに。白はジップロック的なのに入ってた。白も保護しろよ!
中華製品あるあるの、各製品に名前があるのか無いのか分からないやつ。
オンラインサイトにはメーカー名も製品名も見当たらなかったがどちらもSLUBというメーカーのもののようだ。
一見ただの色違いっぽいが、白には「香奈ル」みたいな漢字がかかれたおそらくアロマ成分的なものが付属されており、よく見ると白のファンの真ん中がまわして取れるようになっている。
ネック部分も白の方が広がった形になっている。
裏側も微妙に違い、黒は電池が外せるようになっている。
黒が「FL09」白が「X-8」という型番のようだ。やっぱ別物じゃねぇか!
ファンの大きさ自体は同じっぽい。(外枠が約8cm)
首に付けた時の右側にボタンが2つある。
一つは電源(弱→中→強→切)で、もう一つはライト機能だった。
何故か黒と白とではボタンの位置が逆。白は一応ライトと電源アイコンがあるがサイズが同じなのでアイコンがついていないものの大きいボタンの方が電源の黒の方がわかりやすい。
そもそも首につけてからボタンを押すので指でモーパイ出来ない限り大きさを変えてくれたほうがいい。
ライトボタンを押すと、赤からはじまりゆっくり色が変わる。
こんなパーティーピーポーみたいな作りにしなくてもいいのに。。
そもそも元々ライト機能がある機種があるのは知っていたが、私の購入したものにも付いているとは書いていなかった。
というか同じ商品の色違いを買ったのにアロマ対応と非対応。
もしかしたらライトもロットによって付いてたり付いてなかったりするんじゃないだろうか・・・。
(2020年追記)店頭箱入り商品も同じもの
雑貨店でも見かける事の多いハンディーファンだが、2020年8月、たまたま入ったTHE SUIT COMPANY東急プラザ表参道原宿LIMITED STORE店で上記左に写っているネックファンを見つけた。
しっかりとした箱に入って2,980円で売られている。この店、スーツカンパニーやユニバーサルランゲージのアウトレット店なので、元々はもっと高値で通常店舗に並んでいたのだろう。
が凄く、自分の使っている激安ファンに似ているなと思って確認した。
Fan(X-8)とあり、1年前に1,000円で買ったものと同じだった。
ちなみにまさにこの時首にかけていたものと同色の白も奥の箱にあった。
使ってみた
なんと、同じ製品の色違いとして買ったのに風量に大きな差があった。
黒の弱が、白の強と同等。
黒の方が圧倒的に強い風を送れた。その分うるさい。白の弱なら静かなオフィスくらいであれば使っても目立たないが、黒は目立ちそう。
首につけなくてもこんな感じでオフィスで使える。下に保冷剤を置くと気持ち涼しい風が来る。
これでも十分風を感じるが、室内で使うならやはりもう少し大きい充電式扇風機をおすすめする。
で、外で白の弱だと弱いかな。
そもそも歩くと多少の風は感じるわけでかき消されてしまう。中や強にすれば結構風が来る。
難しいのが顔に直接風をあてていると目や口がすごく乾くので顎に当てるように設置する必要がある。
しかし、自動的にまっすぐになろうとするため希望する箇所に固定するのが難しい。
ライト機能
明るいところだとこんな感じだが、暗いところでは結構威力がある。
外灯の少ないところで使えば安心だ。
他にも、リュックにうまくセットする事で背中の蒸れを軽減したり色々と使える。
すでにスポーツ選手も使っており一過性のブームでは終わらなそう。
おそらくオリンピックのある来年には、ちゃんとデザインと仕様の固まった(でも製造工場は中華製と一緒)の日本のメーカー製が色々と出てくるだろう。
今回2つ買ってみてわかったのは、どれだけ調べても何が来るかは届いてからのお楽しみのガチャ状態。でも問題なく使えるし、羽根の枚数など書いてある事に嘘は無い。バッテリー容量は1800mAh~2400mAhとか書いてるけど同じ電池なので多分どれ買っても一緒。
1000円~2000円程度で買えるんだからとりあえず一番安いのを買っておこう。
2020年、ファンが露出しないhooop登場
ドウシシャのhooopは、ネックレスのように装着する新しい首掛けファン。
装着すると、右胸の上にあるファンで風を取り込み、
首側にある無数の穴から風が出る。
私が買ったようなネックファンは、外だと風を強にしないと大部分の風が大気に流される問題があったが、これであれば首にかなり近いので涼しさを感じる事ができる。
前面がやや大きいのが気になるといえば気になるが、色もたくさんあり、かなり気になっているのでそのうち買うかも。
2020年はコロナの影響で夏でもマスクを付けなければいけないシーンも多いが、一方で熱中症リスクがある。
こういったネックファンをうまく活用する事でセルフマネジメントしていこう。
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