１月１０日頃。
大学が始まり、だまされたとも知らずノートPCが届くことを心待ちにしながら
資産の売却を考えていた。向こうでの費用を少しでも稼いでおきたい。
・・話戻るがほんと、エグいよ。転倒しなければ単純計算で毎月１万以上使えたのに・・。
俺が悪いのは分かってるよ。分かってるけどさぁ、
今日も英会話行くのに雨降ってたから車で行ったら信号ほぼ全て引っかかったし
もう負のオーラ出てるのよ。
去年の暮れに今年は環境も一転、（去年を０として）１からがんばるぞって言ってたのに、出鼻前にくじかれてますやん。
これでスノボーで骨折ったりしたらマジ死ねる。
っていうか親にまだ行くって言ってないんだが止められそうだ。
まぁいい。・・よくないけど。
資産の売却の中にはもちろん現在のデスクトップPCが含まれていたっていうかメイン。
買って１年とは言えまだまだ現役だ。
ディスプレイもこなれてきたとは言えまだまだ高価な１７インチ。
まぁ売れると踏んでいたが一般学生にはパソコンと言えばノート。
かろうじて省スペースパソコン。
ミニタワーなんか見向きもしてくれない。
そんな中、一通の電話がかかってきた。
「おれおれ、おまえパソコン余ってないん？」
高校の時同じクラスだったギャル男からだった。
「ありますともお客様」←揉み手
俺は自分のPCが大きい事を説明した。
・・・分かってないようだった。
「ふーん、なんでもえーけど。なんぼなん？」
大学で話す事にした。
「んで、そのパソコンはすげぇいいの？」
「すげぇ事は無い。」
「そうなん？XPか？」
「（OSくらいは分かるのか。）おお、XPや。」
「スペックとかなんぼなん？MXとかできるん？」
「そりゃやろうと思えばできるけど。。１２０GBあるし。俺はやってないからやり方はやってる奴に聞けよ。」
「おお、分かった。んで、他のスペックは良いん？」
「言っても分からんやん。」
「あっほかおめぇ、分かるっちゅーねん、俺パソコン使うバイトしてんねんぞ！」
「何よ？」
「（バツが悪そうに）まぁ。。。ウェブデザイナーみたいなもんかな。」
「出会い系のサクラやろ。」
「はぁぁ？ともかくスペック言えや」
「・・CPUがセレロンの2.5GB、メモリ512MB、HDD120GB、DVD-RW、RAM焼けるスーパーマルチドライブ、周辺機器入力はUSB端子６、IEEE２、フロッピー。まぁ後普通PCについてるものは全部ある。ソフトはアンチウイルスソフトとオフィス付ける。」←もちろん正規版
「なんぼなん？」
結局なんだかんだで価格は納まった。
そして誰かが入れ知恵したのか頻繁にシッタカの質問が来る。
「前言ってたパソコンってXPのプロってやつ？」
「プロフェッショナルか？いや、HOMEやけど。」
「なんでプロフェッショナルちゃうん？」
「いや、俺サーバーとか使わへんし・・・つーか普通はHOMEやろ。」
「そんなん知らんわ！おまえ俺が分かってないと思って意味不明な事言うなボケ！」
「・・・・・・」
他の日
「ウチさ、おっさん（父）のパソコンしかネットつないでないねんけど俺どーやってやるん？」
「基本的にはハブっていうので・・わかりやすく言うとコンセントのたこ足みたいな感じでさ・・・」
「はぁ？おまえの言ってる事意味わからんねん！日本語で説明せーや！！」
「・・とにかくさ、それは俺の管轄外やし、どっか電気屋言って聞いて。」
同時に見てもないくせに俺のSHARPの1bitコンポも欲しいとか言い出した。
他の友人に売る約束してたのにそれも一緒に売らな買わんとまで言い出した。
しかも今全額払えないから分割にしろとまで言ってきた。
しかし時間的にこいつにしか売れない。仕方なく了承。
まぁそんなこんなで意味不明かつ、俺が説明しても向こうが理解不能な状況が続き、今日を迎えた。
俺は日が変わっても起きていた。
何故ならノートへのデータの移動や、デスクトップの初期化。
ネットに繋げていないそいつのために最低限の設定をしておかなければならなかったからだ。
特にCPUファンがうるさいので有名なeMachines。speed fanというソフトを色々設定してスタートアップに入れておかなければならない。
もうモニターとか床に置いてたため、移動させれず、ノートを無線LAN使いつつ外付けHDD経由でデータを送っていく。
朝ふと思い電話した。
「なぁ、買った時の箱とかいらんよな？」
「いや、売る時高く売れるんやろ？いる。」
「俺自宅に置いてないからばーちゃんち取りに行かなあかんねんけど、でかいし、絶対いらんと思うで。」
「いちおー持ってきてや。」
俺はわざわざクソでかいeMachinesの入っていた箱、17インチディスプレイの箱をばーさんちへ取りに行った。
今のミニバンやコンパクトカーのような居住空間の無いLevinのトランクに無理矢理押し込みそいつの元へと向かった。
１時間ちょっと走ってついたのは大阪のとある工場地帯。
その一角にそいつの家はあった。
はじめて来たが、どうもそいつの家は昔ながらの町工場みたいな感じのとこだった。
「とりあえず一回部屋見ろや」
狭く急な階段を上っていく。
どう考えても増築した後のある階段を上り、リビングらしき部屋につく。
大量の黒のゴミ袋があった。え、この地域ってまだ半透明の袋使わなくていいの？と思いつつ
そいつの部屋につく。
部屋には２１型くらいのブラウン管TV、俺が小学生の時に使っていたPanasonicのCD５枚チェンジャーのついたコンポ
後はベッドと雀卓と少々の漫画があった。部屋は江戸間のってとこだ。
ふと横を見ると結構立派なYAMAHAのピアノがおいてあった。ので、ひいてみた。
「おまえピアノ弾けてんな。それ何？坂本龍一か？」
「・・いや、違うけど音ずれすぎ・・・。」
埃は多いが物が散乱しているわけでは無く、予想したより部屋は片づいていた。
「おまえ来るから片づけてんぞ。マジ昨日までゴミだらけやったし」
なるほど、リビングのゴミ袋の中身はここから出たのか。
「よし、とりあえず運ぼう。」
自分の部屋のくせにどこに置くねん！と俺に聞いてきたり、この雀卓というとサイフとか置きたいとかわけわからん事を言ってくる。
でもその雀卓以外におけそうな場所が無いので無理矢理そこにおいた。
手際良く・・は無いと思うがまぁ普通に配線設置していく。
しかしネットが出来ないとなると、オフラインで出来る事の楽しさを教えなければならない。
音楽が好きなようなのでWMPからCDからパソコンに音楽を取り込む方法を教える。
ビットレートは迷ったが128のwmaにしておいた。
教えている時は俺はCD入れ替えたいとか言っていたが、いざ取り込んでやると喜びだした。
「すっげぇ！これむっちゃ便利なんちゃうん！？」
「レポートとかどうやってやんねん？」
「順おって説明するからさぁ。まぁいいや。このスタートってのを押して、全てのプログラムからWordを選ぶ。」
適当に打たしてみると、知識のわりに早い。
問いただすとやっぱり出会い系のサクラやってるらしく、時給はこの間まで７１０円で最近７８０円になったそうだ。思ったより安いんだなぁ・・。
「んで、次にDVDの見方教えるわ。なんかDVDある？」
「俺DVDなんかみーひんし。あ、あるわあるわ。」
「うん、エロDVDやろ。もうそれでええからはやく貸せ」
「ちゃうし、アブリルラヴィーンのやつにDVD入ってたはずや。」
確かにあったので再生してみた。
ComplicatedのPVが流れる。
「こいつサムのボーカルとつきあってるけどそんなにかわいくないよな。」
「サムってSUM41か？あのボーカルと付き合ってたんか。」
「あー、むっちゃこいつとセックスしたくなってきた。」
「かわいくないんちゃうんかい・・・まぁこうやってDVD見んねん。」
「ああ、ちなみにこのマウス俺ので、なんか最初についてきてたマウスどっかいったから買ってな」
「どこで売ってるん？」
というわけで一番近くで売ってそうな店、ドンキホーテに行く事にした。
６種類くらいしか置いていないがその中で小さめのやつとマウスパッドを買う。３千円ちょいだった。
繋ごうとして悶絶した。
ケーブル短すぎ・・・。ノート用だったのだ。
無理矢理前面のUSB端子に繋いで届かせた。
本人もなっとくしたようなので良かったが何故マウスついてないのかと今更怒られた。
そろそろ帰ろうかと言う時に箱の中に入れてあった説明書や各種インストール用のCDを見て
「これ何？」とか言い出した。
説明書は簡単だが、CDの説明がし難い。普段いらないし。
「とにかく、残しとけ。」
「んでこのクソでっかいじゃまな箱って何に使うん？」
「いや・・・梱包の箱やから・・・別に。だからいらんって言ったやろ！」
とだけ言い、家を出た。来てから４時間くらい経っていた。
帰ってる途中にメールきた。
“エムエックスはどっかからとってくるん？”
一応半分の金しかもらってないので今は邪険に出来ない。
「そう、でもネットに繋がな無理やで。やってるやつまわりにおるやろ。そいつらに聞いた方が早い。」
まぁ・・ともかく売れた。次の金は俺が出国する直前。しかも取りに行かなければならない。
どうなる事やら・・。
ともかく今日まったく寝てないので帰って即・・・
と言いたかったが英会話のレッスンを入れていたのでギリギリまで寝よう・・
としたら友達からメールがきたりして５分ほど横になっただけで出発した。
雨降ってたから車で。ギリギリ間に合う時間に出たのに赤信号にひっかかりまくって５分遅刻。
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