20代でエアコンを買った経験のある人は少ないだろう。
何故なら実家は親が買ったのかいつの間にか付いてたし、一人暮らしの時も1Kなら備え付けがあったからだ。
私もそんな一人なのだが2017年年末、34歳にしてエアコン購入デビューした。
エアコンは買うと購入・設置時の費用はもちろん、引っ越し時も大変だ。
今の5.5畳(だと思いこんでたけどのちに7帖だと判明)の寝室にエアコンがなく電気毛布で耐えようと思ったが2017年~2018年の冬は超えられる自信がなく観念して買う事にしたのだ。
今回は検討から取付までの流れや考えを備忘録としてまとめるので、君たち後輩の参考になれば良い。
【大前提】エアコン設置出来る部屋なのかを確認
エアコンはどこでも付けられるわけでは無い。
エアコンと聞いた時にイメージするのはこういうのだろう。
しかし、これはエアコンの「室内機」。
実際エアコンというのは「室外機」と呼ばれる以下のものがセットとなる。
この室外機と家の外に置けない事にはエアコンは設置出来ない。
エアコンはたいてい窓の近くに設置されていると思うが、管を通して室内機と室外機を設置するため遠くに置くのは難しいからだ。
なので上記のような家の場合、窓の無いBed-Room(2)にエアコン設置出来ない事が多い。
ただし、最近では天井を利用して取り付けられる事もあるので一概にはいえないが。実際上記の部屋は天井ダクトを通じてバルコニーに室外機を設置する事で取り付け可能となっている。
古いマンションや外廊下が狭いアパート等だと窓があっても室外機を置くスペースが無い場合がある。そういう場合は以下のような窓エアコンを設置出来る。
以前は今よりもっとエアコン取り付けがシビアだったため子供の頃自分の部屋にあったとか、友人の部屋で見た事ある人多いだろう。
ただ、室内機と室外機を一緒にしたこの手のエアコンは見栄えが悪い上うるさく、窓を完全に閉められないし電気代が高く、性能が良くないので最終手段だ。
最近だと、コンビニエアコンとかどこでもエアコンという名前で以下のような製品もある。
しかし基本的にエアコンというのは熱交換という仕組みを利用して、夏なら冷たい空気を室内に入れて、熱い空気を外に出すため、外に熱を排出する仕組みの無いコンビニエアコンは機械自体が熱くなり送風口は涼しくても部屋全体は冷えにくい。
備え付けのエアコンは1台
ワンルームから2部屋以上の部屋に引っ越すと初めて気づくのが、たいていエアコンが1台しか付いていない事だ。
いや、うちは複数台付いてたぞ!って人は、ファシリティーの充実した高級賃貸か、前の居住者が置いていったものだ。
前の居住者が置いていったエアコンがあればラッキーなのだがそのエアコンが自然故障してもオーナーは対応してくれない。
(自腹で付け替える場合、廃棄費用は出してくれると思うが。)
唯一付いているのは大抵リビングなので、それ以外の部屋には以下のようなボルトが付いている事がある。
色んな呼び名があってややこしいが公団ボルト、埋め込みボルト等と呼ばれている。
なお、その名称でエアコン取付業者に話してもいまいち理解していなかったので知名度は怪しい。
このボルトがあると、壁に穴をあけず室内機を取り付けられるのだ。
一応取扱説明書にも、「住宅公団等、埋込みボルトがある場合は、公団用取付穴を利用して取り付けてください。」等との記載がある。
このボルトが無い場合は壁を傷つける必要があるため賃貸の場合は大家の許可がいる。
外に室外機を置くスペースがあるのであれば退去時の修繕費用を出すか、そのまま置いていく事で修繕費が免除される事もある。
許可が出ない場合は上で紹介したような窓エアコンを設置するしか無いだろう。今どき許可が出ないなんて無いと思うけど。
話を戻すと、私の寝室にはボルトが設置されているのだが・・・
なんかこの幅短くね?
図ると20cmだった。
そもそもエアコンのサイズってどれくらいなんだろ?
ネットで検索するとこんな感じだった。
メーカーや対応畳数にもよるだろうが、上記の例だと幅77cmだ。
真ん中で付けたとすると、38.5cmそこから20cm引くと18.5cmしか余裕ないじゃん!
「エアコン 取付」で画像検索するとかなりキワキワに付けてるのが出てくる。
これ、ちょっとでも横幅大きいサイズ買ったらアウトじゃないの?
普通に考えたら家電量販店で相談し、事前に確認してもらうのが一番だ。
しかし、2017年の冬は異様に寒く、1日も早く欲しかったのと年末のECセール時期だったので神に祈りつつ勢いで買ってしまった。
なお、購入したのは以下だ。
何故これを選んだかというと、6畳用のエアコンの中でも暖房が1ランク上のパワーだったから。
一般的な6畳用の安いモデル、つまり一番パワーの小さいエアコンは、暖房、冷房共に最大能力2.2 kWだ。
しかし、このSHARPのAY-G22DH-Wは冷房2.2kW、暖房2.5kWと同価格帯の中では暖房性能が高かった。
後、安いのにプラズマクラスター7000を搭載している。
このプラズマクラスターで部屋の空気清浄されるかは疑問だが、エアコンを消した時に、エアコン内部にプラズマクラスターを当てる事でカビを抑制する機能が気に入った。
プラズマクラスターを疑似科学として紹介している記事を見ても、
“ごく限られた空間であれば確かに効果がある。しかしそれが部屋全体に効果があるとは思えない”と記載されており、エアコン内部という限られた空間では効果あるんじゃないかと期待したのだ。
と、いうわけで買ったがちょっと後悔している。
エアコンの最大運転性能は当然重要だ。性能が低ければ部屋全体を冷やしたり温めたり出来ない。
しかし、合わせて重要なのが最小運転だ。
最小能力が低ければ低いほど、目的温度に達してからも省電力で運転を続けられる。
最小能力が高いと、エアコンは運転を停止し、目標温度から外れると動くという間欠運動を繰り返す事になる。
聞いた事あると思うがエアコンは頻繁にオンオフするよりつけっぱなしの方が電気代が安い。間欠運転はエアコンの寿命を縮める事にもつながる。
AY-G22DH-Wは最低運転が0.8kW、つまり800Wと家庭用電子レンジの最大出力並にかかり、それ以下の運転は出来ない。
しかし、日立の白くまくんの一番安いRAS-AJ22Gだと、最小運転が0.2kWとなるのだ。
しかもこっちの方が安いし小さい。
暖房2.2kWだが、5.5畳の部屋なら十分だと思う。(実際は7畳だったのだが)
というわけで、価格や機能に囚われすぎず、こういうポイントも見逃さないのが大事だ。
なお、上記の日立RAS-AJ22Gは価格.comの売上ランキング2位。
以下のダイキンが1位だ。
エアコンといえばダイキンってイメージあるが、3万円~4万円代のエアコンに性能なんてない。
最低ランクのEシリーズにウルルもサララもいない。
省エネ基準も数年前に変わった法律で100%未満は作れなくなったが、この価格帯だとどれを見ても「100%」だ。「101%」はないギリギリセーフで作られている。
このダイキンのS22UTESの場合最低運転で暖房時0.7、冷房0.6と、シャープよりやや低いものの日立にはかなわない。
パナソニックや東芝も0.6あたりなので、極力安いエアコンを買うのであれば日立が一番良いと思う。
なお、私は「クラウドリモコン」を使って、Amazon Echoと連動させ声でエアコンの操作をしたり、帰り道にスマホからエアコンの操作が出来るようにしている。
特に冬は激寒の中帰宅し、エアコンが効くまで家の中でもダウンジャケット着て震えている事が多かったが今はリビングに入るとポカポカ天国を味わえるようになった。
最近だとエアコン自体にWiFi内蔵されアレクサ対応や外出先から操作出来るモデルも出ている。
パナソニックのエオリア X / AX / EX / GX / J シリーズやダイキンの一部上位機種で採用が広がっている。
比較的安価ではアイリスオーヤマがWiFi内蔵モデルを出している。
まぁ音声認識で世界のAmazonやGoogleに勝てるわけなく、なかなか聞き取ってもらえないとか、外から電源入れるだけなら安いエアコンとクラウドリモコンの方が楽だし安いというのもあるが、これから買うなら検討してみても良いだろう。
まとめ
初めてエアコンを買う時は以下の点をチェックしよう。
- そもそもエアコン取り付け可能な部屋かを確認
- 安いエアコンにはCMで謳われているようなムーブアイだのうるるとさららだのは付いていない事が多い
- 最大運転はもちろん最小運転もチェック
- WiFi内蔵や音声操作機能等自分が必要であれば少し費用追加してでも導入した方が幸せになれる
次回、はじめてエアコンを買う時に見る記事<設置編>でお会いしよう。
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