東南アジアで大人気のタクシー配車ができるアプリ「Grab」(グラブ)。
2018年4月に初めてタイで使った際レビューを書いたのだが、2019年9月にベトナムにて立ち上げたところ、だいぶデザインが変わっていた。
今回は改めて2019年9月時点でのGrabの使い方を紹介する。
なお、当たり前だがGrabを使うにはネットが使える必要がある。タイやベトナムのプリペイドSIMは日本で数百円で買えるので買っていく事をおすすめする。
Grabアプリをダウンロード
まだGrabを使った事が無い人はダウンロードしよう。
Grabの登録には電話番号が必要となる。(SMS認証がある)
登録自体は日本でもできるので、日本でおこなうか、SMS認証が使える渡航先のSIMを買おう。
初期登録
ガイダンスに従えば問題ないが英語なのでわかりにくい方は、2018年時点でのデザインとなるが、以下を参考にしてほしい。
私が1年ぶりに立ち上げた時には最初にクレジットカード番号の入力画面となった。
もちろんクレジットカードを登録せず、都度現金払いも可能だが、Grabの良さが半減するので是非登録しよう。
2018年4月にタイでGrabを使った際にGrab Pay(グラブペイ)にクレジットカードを登録していたが、どうも2018年10月頃に自社決済からMocaというオンラインペイメントサービスに乗り換えたからのようだ。
Grab PayはSuicaのように銀行口座からチャージする事が出来たのでプリペイド利用していた人にとっては残高を移し替える作業が必要だったりするが、日本人旅行者ならクレジットカードを登録していただけでデポジットは存在しなかっただろうから実害は無い。
改めて登録しなおそう。
タイに続き、ベトナムもJCBは対応していないようでエラーとなった。
カードを登録する時に上記左画面のような認証画面が出る。
認証に1000ベトナムドンの引き落としを試されるが返却されるので大丈夫。
カード会社によって、ショッピング時に入力する4桁の暗証番号だったり、事前に設定した英数字だったり。専用の場合、覚えてないとそのカード普段から忘れないようにしよう。
これで完了。現在地と、近くのGrabで呼べる車が表示される。
英語でホテル名を入れると候補が表示される。
それをタップすると、いくらで乗れるかがわかる。
(もしプロモコードを持っていれば「Promo」欄に入力しよう。)
問題なければBook JustGrab(グラブで配車する)をタップしよう。
主要空港だとタップして5分以内に来てくれるので、入国して空港に出てから押すようにしよう。
また、日本から現地通貨を持ち込んでいない場合でも、3000円程度は両替しておく事をおすすめする。(前回何故かGrabPayが外れて現金払いになった事もあるので)
おすすめは現地ATMでクレジットカードによるキャッシングだ。
Book JustGrabタップ後、すぐにドライバーが見つかり、チャットで待ち合わせ場所を決めた。
数時間のフライト+1年ぶりのGrab+同時にベトナムSIMの速度調査も行っていたのでチャットのキャプチャ取り忘れてしまったが、Book後の流れは以下。
Bookを押すと、一番下のCancel右に表示される円が無くなるまでキャンセル可能。もし乗り場や降場の設定が間違っている事に気づいたらCancelをタップしよう。
なお、料金はVND 50Kといった表記。これは、50,000ベトナムドンという意味。
ベトナムドンはハイパーインフレで単位が大きいので、通常下3ケタはKで表すか、省略する。
観光地であれば10秒以内にドライバーが見つかる。
名前(読めない)と、評価、車種(上記の場合ヒュンダイ車)、ナンバープレートがわかる。(上記の場合ナンバーは【43A-167.39】。ちなみにタイではナンバーは【ทย7438】のようにタイ語表記がありわかりにくい)
こんな感じでやり取りする。英語なら翻訳してくれるので自分の格好を教えてあげると親切。
空港では車止めの柱ごとに番号が振られていて、何番にいるかを聞かれた。
そしてほどなくドライバーが到着。
ちゃんとスーツケースをトランクに乗せてくれて、特にチップを求められる事はなかった。
非常にフレンドリーで、あるあるの「韓国人か?」「何日滞在するんだ?」とカタコトの英語で聞いてくるが、単語以外で回答するとまったく反応がなくなる。(英語わからないから。)
途中、スマホにベトナム語で話しかけると、翻訳アプリだったようで、英語で「滞在中ホイアンは行かないのか?」等営業をかけてきてきた。
「明後日行く予定だよ。天気次第だけどね。」というと、とりあえず行く事は伝わったのか、「どのメッセージアプリ使ってる?」と。
スマホを見せてくるとLINE、WeChat、WhatsApp等各国の主流メッセンジャーアプリが入っていた。
別に行く時もGrab使って近くにいる人に送ってもらえればいい(この人英語通じないし)と思ったが断る雰囲気じゃなかったのでLINEを交換。
とりあえずスタンプでもなんでもいいから送ってくれ。と言われ送信。
「ホイアン行く時は声かけてくれ。」と。
その後連絡は来なかったのでまぁいいかな。
空港に入るのに、10Kドン(1万ドン≒50円)かかったので追加すると言われた。領収書も見せてくれ事前に調べた際も確かそんなお金がかかると見た気がするので了承。
このように追加費用がかかる場合を除き、目的地についたらサンキューと言って降りるだけで良い。
ドライバーが価格を確定させるとGrabからすぐにいくらクレジットカードに請求されたかが表示される。
83Kドン+10Kドンの93Kドンが登録したクレジットカードに請求された。
評価制度
支払い完了後、評価に移る。
5つ星「Perfecrt」(完璧)
5つ星「Perfecrt」(完璧)の場合は、チップをあげる?どの点が特によかった?(車内でいい感じの音楽かけてくれた。とか、手伝ってくれた。とか清潔な車内だった。等)を選べる。
もちろん任意なので何も選ばずSubmit(完了)を押してもよい。
星4「Near Perfect」(ほぼ完璧)
星4は「Near Perfect」(ほぼ完璧)では、What could be improved?(何か改善点はありますか?)を任意で入れられる。上から、
- Navigation & Routing Issues : 移動ルートに問題があった
- Driving Skills:運転技術
- Vehicle Condition & Driver Grooming:車のコンディション、ドライバーの清潔さ
- Different Driver/Incorrect Plate Number:違う運転手/違うナンバープレート
- Safety:安全性
- Overcharging:必要以上の金銭要求
- Driver Attitude:ドライバーの態度
- Others(Tell us what happened):その他(具体的に)
から選べる。
特に問題なかったが、定められたルート以外を走って予定より時間がかかった場合等だろう。
Grabの場合、乗る場所と降りる場所で価格が決定するので遠回りされても金銭的な実害が無いのが救いだ。
星3「OK」(普通)
星3も星4と同じ質問だが、星3を付ける人が選びやすいものに並べ替えられている。
一番上のドライビングスキルがひどくて車酔いしたケース等が想定される。
星2「Poor」ダメ
こちらの一番上は、オーバーチャージ。
本来50Kドンなのに、スーツケース詰むの手伝った100Kドン請求された。等がこのパターン。
Grabでチップは星5を選んでユーザーが自由に付けられる仕組みがあるので個別に求めるのはNG。
基本は断って良いが、たいした事ない金額なら渡してGrabに苦情入れておく方が安心。
星1「Terrible」最低
星1は主に安全が脅かされたケースで使うようだ。
運転が荒くて対向車に接触しかけた。等はDriving Skillなのか、Safetyなのか悩ましいがまぁ感覚でつければよいだろう。
基本問題なければ星5で
日本の接客業をベースにしてしまうと細かいところで星を落としてしまいそうだが、普通の車内で、普通にルート通り行ってくれたら星5で良い。
また、別に毎回チップをあげる必要はない(そもそもアジアにチップの文化はなく、観光客が過剰に与えて当たり前になるのは個人的に反対)が、空港送迎等でスーツケースの出し入れしてくれたのなら気持ちで10Kドンくらいあげよう。
50円程度でも、荷物を降ろしてくれた後に、「Thanks.I’ll give you a tip」と画面を見せてあげると非常に喜んでいた。
利用してみて
タイとベトナムと国が違うため一概に比較しにくいが、2018年4月のUIと比べ、今回使った2019年9月時点での最新版は洗練されていた。
ベトナムはホーチミンとダナンしか行った事が無いが、どちらも歩道が歩けたもんじゃない。大量のバイクが駐車されており、いたるところに工事で出たのか金属片が落ちている。また、車道は歩行者お構いなしで大量の車と、その隙間をバイクが通過する。
ベトナムでGrabの初乗りは20Kドン(100円)。
Googleマップで表示される目的地までの徒歩時間は日本の感覚に近く、実際は2倍の時間がかかるので5分かかる場所はさっさとGrabに乗ってしまおう。
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