新型コロナの影響で我々の暮らしは大きく変わった。
一過性のものと思われたテレワークはアフターコロナ以降も続けると明言する企業も増え、私の会社もコロナが終わった後も最低出社時間を設定した上で自宅で仕事して良くなった。
こうなってくると、きちんとしたリモート環境を整える必要が出てくる。
みんな覚悟を決めて結構高い値段を出して環境整備しているが、私は机と椅子合わせて1万円以下で購入した。もちろん多くはすでに持っているものを使っているので1から構築するのにはそれなりに費用がかかるが安く快適な環境を作りたいと考えている皆さんにこのブログが参考になると幸いだ。
スペースを用意
私は1LDKに住んでいて、リビングが15帖くらいあるのだが、2帖くらい出っ張ったL字スペースがある。
住んで2年経つがあまり活かしきれておらず、突っ張り棒でコート等をかけて収納にしていた。
しかし服を収納する場所としては大きい出窓が日光を取り込むため不向き。かといってテレビは右側にあるのでソファー置いても見にくい。暫定的にぶらさがり健康器やDOCTORAIR 3Dスーパーブレードを置いてフィットネススペースにしているが中途半端だった。
そこで、この一部をリモートワーク用に活用しようと考えた。
仕事をするのにテレビ等の誘惑から逃れられるし、出窓から光も取り入れられるのでこれ以上に良い環境はない。
と、いうわけで作ったのがこの1帖に詰め込んだワークスペースだ。
ワークスペースにあるもの
出窓を活用して外部ディスプレイや複合機を置いている。
デスク
私が買ったのは、95cm x 48cmのSTEPという格安デスクだ。実質3,300円程度で購入。
外部ディスプレイを設置するなら奥行き60cm欲しいが、私は出窓に設置するためノートパソコンが置ける奥行きがあればOKだった。
元々折り畳めるデスクにしようかと思ったのだが、どうせ折りたたまないし安定感が損なわれるし価格もあがる。奥行き48cmなら圧迫感も感じないので良い選択だった。
幅95cmも14インチPCを真ん中に、左右にマウス、スマホと置いているが余裕があってちょうど良いサイズだ。
一人で15分くらいで組み立てられた。
端が割れていたのが安物クオリティー。返品交換は面倒なので壁側にして気にしない事にした。
ワーキングチェア
ワーキングチェアはEEX-CH73WH。5,000円で購入。
肘掛けが稼働式で、コンパクトなのが気に入った。
これに、Amazonで1000円で買ったゲルクッションを敷いているがかなり快適。
外部ディスプレイ
外部ディスプレイはiiyamaのProLite XU2290HSを使っている。
21.5インチのフルHD ISP液晶でフレームがフラットで薄い。
5年前の機種だが、実は5年前に飯山市にふるさと納税して手に入れたものだ。ただ、手に入れたは良いがパソコンですら立ち上げるの面倒でスマホで済ます中、外部ディスプレイを設置してまで使いたいケースが無くずっと閉まっていた。
初期不良だったらとっくに保証も切れていてゴミになるからちょっと心配したけどドット欠けも見つからず良い製品だった。
今ならもっと薄かったり消費電力が低かったりリフレッシュレートが良かったりするのかな。
でもデスクワークで使うのにそこまでこだわる必要は無いと思う。
会社ではフルHDの24インチが支給される事が多いと思うがフルHD 21.5の方がドットが小さく近くに置けて好きだ。
ただ、もし私が今から買うならWQHD(2,560×1,440)を選んだと思う。
昔のパソコンモニターはドットが目視できるくらい荒かったがフルHDが出てきてだいぶきれいになった。
しかし今やフルHDの次として4Kが持て囃されている。
確かに今やフルHDは14インチくらいのノートパソコンでちょうど良い画素数。
ノートPCより離れるとは言え20インチ強のモニターだったらもうちょっとワークスペース欲しいなと思う。
しかし、デスクワークで4Kは不要だ。というかディスプレイサイズが大きすぎるし、ドットも小さすぎて結局1.5倍とかで使う事になる。ドットバイドットでないので汚くなりメリットが薄い。PCのスペックによっては性能をフルで発揮出来ないしテレビはともかくPCモニターを今から買うならフルHDと4Kの間であるWQHDがおすすめだ。
逆にフルHDで良いなら、ここ数年で出てきたモバイルモニターが良いかも。
小さいのでデスクが狭くても置けるし、テレビを家族に占領されている時にNINTENDO SWITCHをTVモードで遊ぶ時にも使える(多分)
タブレット・スマートスピーカー
iPadとFire HD8 Plusを置いている。
iPadはスケジュール表示やビューワーとして使ってもいいし、アプリを入れてPCとつなぎサードディスプレイとして使う事も出来る。
そこそこ古いiPadでも活用出来るので昔買って眠っているならテレワークを機に使いみちを考えてみてはいかがだろう。

Fire HD 8 Plusは2020年発売のコスパ高きタブレットだ。
まぁ高スペックとは言えないが、普通のタブレット的に使え、さらにSHOWモードにする事で天気やニュースを自動表示。さらにスマートスピーカー、Amazon Alexaが利用出来るようになる。

USB PD対応充電器&ケーブル
充電器は2,000円弱。ケーブルは880円で購入。
リモートワークで面倒なのが出社するたびにPCと、その電源ケーブルも持ち歩かないといけない事だ。
ケーブルは重さは大した事ないが、毎回コンセントを抜き差しするのが面倒。
幸い私の会社支給PCはUSB PD対応モデルのため、汎用的なもので充電できる事が分かったため、上記に書いたものを購入。
元々の充電ケーブルは会社に置きっぱなしにして、会社と自宅の往復にはPC本体とマウスのみ持ち歩いている。(よくマウスを忘れるので家にも会社にも予備のマウス置いてある)
注意すべきは、自身のパソコンを充電するのに何ワット必要かだ。
スマホ用充電用のUSB-Cを指すのは論外。充電出来ないぞ。
ケーブルの両方がUSB-Cであるのが最低条件だ。そしてUSB PDも何種類かある。ちなみに私のPCだと45Wあれば良いようだ。
私が買ったChoetechのUSB PD充電器は出力61Wなので問題無いというかむしろ純正よりパワーがあるため充電が早い。
なお、Choetechは聞いた事ないメーカーだったが、品揃えや品質を見るにAnkerやAukeyのようになっていきそうで期待出来る。
まぁ30Wくらい出力あれば、多くのPCでバッテリー残量は回復しないけど減らない状態になりそう。電源切っている間は充電されるだろう。
USB PDの規格上100Wまであるが、60Wあれば大抵のものは大丈夫だと思う。
ケーブルはAnker PowerLine IIの1.8m。 本当は片側がL字になっているケーブルの方が良かったし安いのあったのだがまぁ一応信頼できるところにしておこうとAnkerに。
電源タップ&USB充電器
デスク周りには、電源を必要とするものが多いはずだ。
大抵のワークデスクのフレームは金属だろうから、マグネットがついた電源タップ(タコ足配線)がおすすめ。
また、スマホやスマートウォッチ等USB電源を欲するものも多いと思うが、最近多いUSB付き電源タップは3つついているけど全部で2Aまで。など出力が小さいのばかりで使い物にならないのでUSB充電専用を買った方が良い。
私は元々AUKEYの4ポート充電器を持っていたのでPC用にたまたま安くなっていたUSB-PD1ポートを買ったが、どうせならUSB-PDも従来のUSB-Aポートも充電できる以下のようなものを買うのが良いだろう。
もはや出張も少なくなるだろうけど、持ち運びに便利なのはこれ。ちょっと高いけどサイズ感が良い。
ライト
天井にもライトはあるが手元が少し暗いので追加した。
安いがしっかりしていて角度調節も簡単。色味も変えられるが私は蛍光灯色しか使っていない。
電源はUSBから。かつ、1つUSB出力ポートが付いており、後述するAmazon Fire HD8 Plusに繋いでいる。
女優ライトは元々面接用に購入。
自宅はオフィスほど明るくない上生活感を見せないよう壁際に行くと白い壁紙のせいで顔が暗くなったり窓があると逆光になったりする。
そうでなくともPCのカメラは暗く映りがち。やっぱり明るい映像の方が好印象なのは間違いないだろう。

正直今はあまり使ってないが、夕方とか外との光の関係で逆光のように顔が暗くなってしまう時とか、ブログで商品物撮りする時に使ってる。
鏡
終日リモートワークしていると起きたままの格好になりがち。
寝癖や顔色等を定期的にチェックするのに使うのと、一時的に紙の資料を立てかけるのに使用している。
iPhone/AppleWatch充電器
CHOETECHのApple Watch&Qi充電器。
Apple Watchを安定して設置・充電するために購入。Qi対応のスマホ充電も出来る。
Qiはおまけだが、後ろにスマホスタンドを置くことで斜めに浮かせている。
特に顔認証が必要なiPhoneだと、普通にテーブルに置くと覗き込まないと開けないので面倒。
本当はこういうスマホスタンド型Qi充電器が欲しい。
PC横に置くとかなり便利。キーボードからポジション崩さず確認出来る。
複合機/プリンター
会社のPCだとセキュリティの関係で自宅プリンターのドライバを入れるのは難しいかもしれないが、手元にプリンター・コピー機があると便利だ。
実際ずっと下火のプリンター業界だったがコロナ以降売れているらしい。
最近の複合機は家庭用でもパソコンと直接繋がなくともスキャンしたものをEvernoteやDropboxに送れる機能があったりする。
図解して説明したい時とか、パワポで書くより手書きの方が楽。オフラインなら問題なかったのにリモートでは煩わしい時がある。
そんな時にさっと書いたものをADFで取り込んでSlackに投げるとかできるのも結構魅力だ。
プリンターといえばキャノン、エプソンだが、Brotherの複合機はデザインが良く、コンパクト・多機能。
4色インクなので6色と比べると画質は落ちるが6色インクはマジで金かかる。1色でも切れると印刷出来なくなるものも多いので写真印刷をそこまでしないならこれがベスト。
正直ADFは使わないけど最上位モデルでも1万円代で買えるのが良い。
CDラベル印刷なんて絶対使わないと思ってたけど結婚式のムービーや写真を渡すのに使う機会があってソレっぽいの作れてよかった。
実家の親のも同じものにした。(年度が違いインクの種類が切り替わるタイミングだったので)
本当に印刷さえできればよいなら互換インクがマジ安い。たまにチップがうまく認証されず使えない事もあるけど聞いた事無いメーカー(全部聞いた事ないけど)でも問い合わせれば100%代替品を送ってくれる。
外付けBlu-rayドライブ
5年以上前に買ってもはや使う事無いのだが、ホント数年に1回レベルで必要になる事がある。
わざわざ買ってまでいらないが、持っているならワークスペースに置いておくと役に立つ時が来るかもしれない。
Web会議用イヤフォン
ウェブ会議の時はまわりに誰もいなくてもイヤフォンの方が相手の声も聞きやすく、こちらの声も伝わりやすい。
特に優秀だと感じるのがイヤフォンジャックがあった頃のiPhone付属イヤフォンだ。
具体的にはiPhone6s以前となる。
耳栓のようなカナル型だとまわりの音を遮断してしっかり聞けるが自分が発声すると違和感を感じるのだ。
また、カナル型は音楽には最適だが、人の声を聞くのには不自然に聞こえる。
iPhone付属イヤフォンは耳を塞ぎきらないかつそれなりに音質が良いので非常に自然に会話が出来る。
ヘッドセットも悪くないが、いかにもって大げさな見た目になるので私はあまり好きではない。
デメリットは有線接続となるので動きが制限されるくらいかな。
最近出てきたネックスピーカーに興味がある。よりその場にいる感じになるんじゃないかな。
今のウェブ会議システムってモノラルで複数の人が同時に話すとものすごく聞き取りにくくなるが、そのうち擬似的な座る位置によってあの人の声は右前から聞こえるみたいになっていくんじゃないかと予想している。
一人だとあまりいらないのだが出社・リモート入り混じった会議の時にマイク・スピーカーが欲しい。
総務に行けば借りれるが自分用に一個買おうかなーと考え中。
レタートレイ
リモートワークになって急激にペーパーレスが進むだろうが、領収書等現実的に紙が必要なケースは当面続くだろう。
そして、リモートワークだからこそ、一旦データで渡して原本は別途提出と、一時保管しておく必要が出てくる。
でもいざ必要な時にどこいった!?となる人結構多いんじゃないだろうか?
私はIKEAで買った3段レタートレーで管理している。
管理といっても仕事で一時保管が必要な書類は限られるので、残して置かなければならない紙があればクリアファイルにトレーに入れて積み上げているだけ。
必要となればそこから探せばいい。
時計・カレンダー
日付、温度・湿度が表示出来るデジタル置き時計を外部モニター下に置いておくと便利。
それとは別に、年間カレンダーを印刷して手元に置いておくと便利。

後何営業日か、といった確認からせっかく会議設定したのにその日は祝日でした。みたいなのが避けられる。(ちなみに私は結構祝日に誤って会議入れるんだけどみんなはどう?なまじ定例会の予定が入っているから違和感ないんだよなー。)
除菌ウェットティッシュ
家の外に持ち出すPCやマウス、スマホ等を定期的に除菌するためのウェットティッシュを常備。
コロナにどれだけの効果があるかは分からないが、いずれにせよ清潔に保てるので気づいたら拭くようにしている。
フットマッサージャー
座っている間足裏マッサージしている。
足裏ローラーマッサージ器が大好きなのだが2010年くらいから新商品が出ないせいでどれもプレミア価格がついている。
まぁこんな機械までいらないにしても筋膜ストレッチ用のローラーをコロコロすれば気持ちいい。
↑これ超おすすめだけど、ゴルフボールやテニスボールでもいい。
窓際ワークスペースのデメリット
現状デメリットは2つだ。
ビデオ会議で生活感丸出し
後ろはアイランドキッチンで手前にダイニングテーブルが置いてあり、むちゃくちゃ生活感のあるスペースとなっている。(写真は引っ越し時荷物搬入前に撮影したもの)
まぁバーチャル背景でなんとでもなるのだが、パーテーションがあったほうが良い。しかしパーテーションは高いし普段圧迫感があって邪魔なのだ。
今はビデオ会議の際、むりやりカーテンをガムテープで一時固定している。
エアコンの効きが悪い
ただでさえデカい出窓があるので夏は暑い。
その上エアコンがリモートワークスペースより後ろにあるため効きが悪い。
サーキュレーター(扇風機)を反対側に置いてこちら側に置いて対処しているが、ビデオ会議でカーテンを貼ると熱がこもる。
おそらく冬は反対に凄く寒くなるんだろうなー。
まとめ
1万円でデスクとチェアを導入し、3000円程度で電源周りを整えてなかなか快適な環境が出来た。
ダイニングチェア・ダイニングテーブルで仕事していた頃とは雲泥の差だ。
ここで書いた以外にも色々あるので随時更新していく。
コメント
テレワーク環境ってこんな安く作れるものなのですね。他のブログだとかっこいいけど高過ぎて参考にならないものばかりでしたけどむちゃくちゃ実用的でさっそくデスク買いました。割れてない事を祈りつつ到着待ちです。
このイスはリクライニングが無いようですが使用してて問題ないですか?