先日、母親の携帯キャリアをツーカーホン関西時代から20年以上使い続けていたauからワイモバイルに移行(MNP)したので何故auをやめたのか、何故ワイモバイルにしたのかを解説する。
なお、初稿は2019年5月だが、その後携帯キャリア全体で大幅なプランの見直しが行われたため2021年8月にアップデートを加えている。
世の息子諸君も多かれ少なかれ親の携帯やネット回線等の相談を受ける事が多いだろうから参考になればと思う。
親の携帯はiPhoneにしよう
キャリアの話をする前に、機種の話をしたい。
親の年齢にもよるが、そもそも「スマホなんかややこしい。ガラケーでいい。」って言われた事あるかもしれない。
子供側も、「まぁ、高いスマホじゃなくても安いガラケーっていっか。」と思いがちだが、実は今ガラケーはむちゃくちゃ高額。
2015年頃、ドコモショップに父のガラケーからガラケーに機種変しに行ったら8万円くらいした上、別途有償サポートプランに加入しないと初期不良すら対応しないと言われた。(今でも信じられない)
もはや作っても売れないけどごく一部にだけとてつもなく需要があるガラケーは高級商品なのだ。
(もちろん、在庫処分等でたまたま1円とかで買える場合もあるだろうが。)
そもそも携帯は本体を物理的に作れば電波を受信して使えるものではなく、パソコンでいうWindowsのようなOSが必要。
ここ数年のガラケーのOSはAndroid。
なので、ガラケーとスマホの造語で「ガラホ」なんて言葉がある。(実際には聞いた事ないけど)
かつてはSymbianOSというガラケー専用OS(正確にいうとスマホ版もあったがほぼ使われず撤退)が存在したが、もはやガラケー用に新たにOSを開発する会社なんて無いのだ。
でも一部のニーズを汲み取るために、オープンソースのAndroidを改造し、タッチを削りかつてのガラケーっぽいユーザーインターフェイスにしているのだ。
最近ニュースで「5G」という言葉を聞くと思うが、「5世代目の通信技術」という意味。多くのガラケーは3Gにしか対応していなかったがどんどん停波している。
最近よく聞くahamoやLINEMOといったオンライン専用プランは3Gが使えないようになっている。まだ3G電波は出しているが今のうちに3Gを利用するユーザーを減らしておきたいという事だろう。
ガラケーの進化は止まっているのと一時期長期間利用しているユーザーにキャリアが交換電池を配っていたりしたので親の今の携帯5年以上使っているなーと思ってたら、使い出した頃より電波入らなくなってる。
ここ5年以内の製品なら4Gのガラケーかもしれないが5Gのガラケーを作るとは思えない。
ちなみに2021年8月時点でドコモの最新ガラケーは2019年発売のF-03Lで31,680円(機種変更の場合)
発売から2年経っているので価格が下がったのか、2015年頃が異様に高価だったのかは分からないが3万か。意外と安いな。
とはいえ、電話と携帯メールと画質の悪いカメラで写真撮るくらいしか出来ないガラケーを続けるのは不経済。
なので出来るだけスマホに移行させたい。本来、タッチパネルは機械音痴や高齢者と相性が良いのだ。1990年代、初めてPCを触った40代以上が画面を直接押したり、マウスで画面にくっつけたりしていたものだ。(その人達が今のシニアだ。)
選択したい場所を直接押すというのが非常に直感的でわかりやすい行為なのだ。
そして、やや高額ではあるがAndroidではなくiPhoneをおすすめしたい。
iPhoneを薦める理由
子供側から見ると親は機械オンチなんだかららくらくフォンでも持たせておけばいいだろうと思いがちだが、らくらくフォンはけして簡単ではない。
簡単に出来るのは事前に登録した3件程度に電話をかけるか、メール作成画面にするかくらい。
こんな単機能で満足するのはもはや80代以降であり、60代~70代の親世代が満足するものではないのだ。
ちなみにLINEはガラケー向けプッシュ通知機能を2020年3月に終了した。プッシュ通知がなくともLINEアプリを開けば新着確認出来るがもはやLINEの意味をなしていないだろう。
特に女性はいつまでもコミュニケーションを重視する。そしてどのグループにも1人は”スマホ使いこなせる友達”がいて、結局友人とのグループLINEが使いたいとか言ってくる。一方で、友人の中に1人は絶対スマホにしないマンみたいなのもいて、携帯メアドは必須となっている。
親は全然操作を覚えないわりに結構やりたい事が出てくる。しかもPCを使わずスマホから直接印刷したいとか、普段息子がやらない作業を言ってくる。(親世代はなにかと印刷したがる)
Androidでも良いのだが、その場合は自分が使っている機種にさせよう。Androidは機種によって差が多すぎる。アイコンも違う。なので質問されても説明が出来ない。
また、Androidは自分好みにカスタマイズしてこそのOS。あなたがしっかり初期設定を漏れなくやってあげる息子なら良いがやはり血がつながっていても自分じゃない者の最適化は難しい。
気づいたらわけの分からんウイルスまがいの常駐アプリだらけでめちゃくちゃ重くなっているなんてことも。
iPhoneであればたとえ自分が使ってなくとも、そもそもカスタマイズ出来る事が限られるので解決方法が書いてあるブログ記事を発見しやすく、たとえその記事で使われている機種がiPhone6で、親が使っている機種がiPhone 11であったとしてもほぼ同じやり方で出来る。(FaceIDとTouchIDの部分やスクリーンショットが違う等あるが。)
デメリットは本体代が高い事だが、iPhoneならバッテリー劣化を除けば4年前の機種でもまぁ使えるくらい息が長い。
そして、機種変更の際もiPhone同士なら今のところものすごく楽。
ついでに防水なのも壊れる可能性が低くなりメリットだろう。
キャリアでiPhoneを買うな
そしたらワイモバイルでiPhone買えばいいのね。
iPhone7と6sしか無いのか。。。格安SIMだから仕方ないか。(※19年当時の話。今(21年8月)はiPhone12やSE2も取り扱っている)
仕方なくない!
ワイモバイルはSIMだけ契約が可能だ。
iPhone7は2016年発売の機種。日本初ApplePay対応機種であり私自身使っていて名機だとは思っているが、2020年に買うには流石に古すぎる。というか今親が携帯買い替えたいと言っているその携帯、iPhone7くらいの時代に買ったものじゃない?
例えば契約特典として無料~1万円以下で手に入るならサブ機や転売用にもらっといてもいいがメインで使いにくい。
あ、そうそう。親世代はそんな凄いのじゃなくていい。安いのでいい。と言いがちだが、実際安い機種/古い機種=処理が遅いと何度もタップしたり、いや、それくらい待てよ。というのが待てなかったりするのでやっぱり処理速度がある程度早くないとストレスになるのだ。
だからといってiPhoneで”いっちゃんええやつ”となると15万円オーバー。次にええやつ!で10万円となるのでコスパの高い落とし所は19年時点ではiPhone XR、iPhone SE(第2世代)となる。
自身が大手キャリアでしか契約した事ないとイメージつきにくいだろうが、ワイモバイルではSIMのみ契約し、iPhoneは自分で別で用意しよう。普通にアップルストアやAmazon等で売ってるから。
格安SIMを契約すると、スマホ側でAPN設定が必要になるが、Y!モバイルとiPhoneの組み合わせならAPN設定不要で使える。
2020年1月時点であれば、iPhone8の128GBならポイント還元もろもろで5万円以下。iPhone XRの128GBであれば6万円程度で新品のSIMフリー機が買えた。
特に老眼が進む親世代には、2020年1月時点では画面が大きいiPhone XRの相性が良い。
もともとiPhoneXSの安価版として売られたが販売側の思惑ほど売れず値崩れしたが、CPUはA12と、XSと同じもの。
2020年5月時点、私は両親ともiPhone XRで揃えた。
なお、親の財政にもよるが、64GBより128GBモデルがおすすめ。定期的に「整理する」「削除する」という事を知らないから結構すぐに埋まってしまう。
孫やペットの写真や動画を撮るので意外と使うし、謎のアプリが想像を絶するストレージ容量を消費していたりする。(上の画像は私の母のiPhone。睡眠管理アプリ「Sleep Meister」が91.77GB使うという意味不明なヤバい状態だった)
写真はWiFi環境時(自宅)にGoogle Photoに自動バックアップする設定にしておき、超お気に入り以外はこのアプリで見て、定期的にiPhone側からは削除するように言えば良い。
謎アプリは極力親の意向を聞きつつも、3GB以上使っているものは帰省の際に削除するようにしよう。
後、あるあるネタとして、何もしていないのに壊れた。電池が持たない。もうダメなのかもしれない。と言われるが80%気のせいというか、大半は再起動で治るし、
アプリ単体が立ち上がらない事を言っているのであればそのアプリはアップデートされておらず最新OSで使えないのでアイコンを押しても落ちゃったり何も表示されなかったり。
何故かその聞いたこともないアプリがお気に入りらしいが代わりとなるアプリを探してあげよう。(これが気に入っているのに。何故使えないのか、納得いかない!とか言われるけど笑)
(過去)iPhone SE(第2世代)よりiPhone XRを勧める理由
iPhone SE(第2世代)が登場し、これでいいかという息子諸君、個人的にはそれでもiPhone XRをおすすめするぞ。
ちなみに2021年8月時点でも、安く買えるならXRはおすすめ。
理由は以下3つ。
- 安いけどハイスペック
- リアカメラが単眼
- 物理ボタンが少なく画面が大きく(iPhone12より大きい)Face ID
安いけどハイスペック
iPhone XRなんてもう結構前の機種じゃん。って思われるだろう。
しかし、搭載されているCPUはA12 Bionicは、2019年に出た現行モデルのiPad Air3、iPad mini5と同じで必要十分。
処理によって差があるので単純比較は難しいもののザックリAndroid搭載CPUでいうとGalaxy S10やGoogle Pixel4に搭載されているSnapdragon 855相当。十分過ぎるパワーがある。
2021年8月時点でiPhoneXR128GBが6万円以下で手に入る。
リアカメラが単眼
iPhoneの多くが標準の広角カメラの他に、2倍望遠、超広角カメラのいずれかもしくは両方が備わっている。
iPhone XRの後継機、iPhone11も広く映せる超広角カメラが搭載されている。
これ、確実に自撮り用なのだが、親世代には不要だ。
あるに越したことなくない?と思うだろうが、それは現役世代の話。
このカメラ切り替えボタンがシャッターボタンの近くにあるせいでシャッターと思って押したのになんか画像が遠くなった!戻せない!カメラが2つって何?カメラはカメラだ!となる可能性があるのでシンプルという意味でも単眼レンズのXRが良いのだ。
物理ボタンが少なく画面が大きくFace ID
2020年に発売されたiPhone SE(第2世代)が安くて良いんじゃない?と思う人も多いだろう。
実際、親がすでにiPhoneを使っている場合、iPhone6~iPhone8あたりであり、ほぼ同じ形で使えるので否定はしない。
しかし、実際母親のiPhone7 PlusからiPhone XRに機種変したところ好評だった。
まず、指紋認証だが、年を取ると指紋が薄くなり油分も減るためなかなか認証されない事が多い。母親の場合炊事・選択と手が濡れている事が多く、余計にTouch IDと相性が悪かった。
Face IDは上にスワイプするだけなので好評。
サイズも母の場合iPhone7 Plusを使っていたので物理的サイズは小さくなったが、画面領域は大きくなった。
左:iPhone7 Plus 右:iPhone XR
Plusはさすがに大きすぎてかばんのポケットに入らない事が多かったのでちょうどよいとの事。
Plusではない通常サイズ(iPhone7など)からすると大きくなるが、親世代は(多分)両手操作が主流なので問題ないだろう。
片手操作も出来なくはないが厳しくなるので、購入前に親に確認した方が良い点だが。
iPhone12でも大きい!となるとiPhone12 miniかiPhone SE(第2世代)しか選択肢がなくなる。(21年9月にiPhone13 mini(仮)がリリースされる予定だが。)
別購入面倒だしキャリアで買いたい
個人的に別購入を薦めるが、どうせほとんど使わないしそこまでやってあげるの面倒だから全部いっしょに買いたい。と、いう人であれば、ワイモバイルでiPhone7でいい。
ブラウジングやLINEするくらいであればiPhone7(CPU:A10)でも問題ない。
実際、2019年9月に発売した現行のiPad(第7世代)に使われているCPUもA10だ。
軽く、片手で操作出来て背面がアルミなので割れにくく(iPhone8はガラス)、防水とメリットは多い。
縛りは2年なのに、機種代はなぜか3年の36回払いに設定している点に注意。ややこしいから一括購入した方がいい。
32GB(30,240円)と128GB(41,039円)から選べるが、さすがに32GBは少なすぎる。やめておこう。
ちなみにネットで見ると、新品のiPhone7 128GB SIMフリーは、31,800円の12%還元で売られていた。
結局ネットで買うならiPhone7じゃなくて良くない?ってなるけど一応リンクを置いておく。
また、iPhone7だと「小さすぎて文字が読めない!」と言われそうな場合はハズキルーペをプレゼントしよう。
iPhoneは海外のSIMに差し替えてもAPN設定不要
今の親世代は元気なので海外旅行に行ってくるなんて聞く事もあるだろう。
イモトのWiFiを渡すのが一番ラクかな?と思うのだが、スマホ1台すら怪しいのに、ルーターまで管理させるのは結構難しい。初日にずっとつけっぱなしで充電せず翌日使えないなんて事も。
多くの海外のプリペイドSIMはAmazonや楽天で購入可能だ。
SIMを物理的に入れ替えさせるという怖さがあるが、iOSは全世界のキャリアのAPN情報が入った”キャリア設定”により、装着したSIMカードに合わせたAPNが自動的に適応される。
※大手キャリアの通信網を借りたMVNO(格安SIM)だとAPN設定が必要な場合もある
こういった設定が簡素化されるのもiPhoneのメリットだ。
3大キャリアは48ヶ月契約時代に
最初からMNPしようとしていたわけではなく、現在2年半使っているiPhone7Plusのバッテリーの持ちが悪くなってきた事からiPhone XRに機種変更するつもりでauショップに向かった。
以前父の携帯をiPhone XRにしており大きさを理解しており、7Plusは縦に長過ぎて小さいカバンに入れにくい事を気にしていたのでちょうど良いサイズだったのだ。
ショップの待合席には多くの人が座っており、対応出来るまで1時間ほどかかるというので先にとりいそぎのiPhone XRのケースを100均に買いに行って時間を潰した。
1時間経って店舗に戻りiPhone XR 128GBに機種変更したい事を伝えると、48ヶ月分割前提で話が進んだ。
機種代が約10万円で、48分割により毎月2,000円ほど上乗せ。
ただし24ヶ月以降、機種変更して使用していた端末を引き渡す事で、残りの債務がなくなるので5万円ほどお得との事だ。
それをアップグレードプログラムEXと呼び、毎月390円かかる。24ヶ月で1万円弱。
解約月は今まで通り25ヶ月目に存在するが分割を長くして一見月額料金を下げ実質4年契約(というか次の2年後の機種変更も48ヶ月分割で390円も取られる)と以前よりますますややこしいプランになっている。
データ料金が従量課金のピタットプランと、無料通話なしのシンプルプランで話が進んでいく。
なお、歩くWikipediaと呼ばれる筆者でも、ややこしすぎるし頻繁に変わる携帯契約をアップデート出来ているわけでなく、自分を含めた家族の更新時にようやく調べだす。
みんな更新月バラバラの上、私ソフトバンク、父ドコモ、母au、嫁IIJmio(格安SIM)という地獄の組み合わせ。そら全キャリア詳しくなるわ。
そこで、「以前あった毎月割は無いのですか?後、3年目以降の債務がなくなるって言っても2年後にiPhone XRを5万円で下取りに出して手元からなくなる上auからMNPしにくくなるだけでメリット感じられないのですが。」
と私がいうと、口頭説明だけで機種変更させるのを諦めたのか以下の紙を出してきた。
従来プランであれば、2700円ほどの割引が入るとの事。
ただし、旧来の7GB使えるLTEフラットはLTEプラン(au同士は1:00~21:00通話無料。他は30秒20円)しか選べず、
データ1、データ2はカケホ(24時間通話料無料)しか選べず、
データ3以降からスーパーカケホかカケホか選べるとの事。
調べると、過去半年1ヶ月だけ1.3GB使っていたが、それ以外は1GB未満との事で契約するなら余裕を見ても2~3GBがベストだが、データ量を安くしたいと思うと通話料が高いプランしか選べない。
ちなみに上記紙の書き込みは話を聞きながら筆者が書いたもので、とにかく分かりにくい。結局高齢者含め情報弱者が高い金額を払わないといけない。
かく言う私もソフトバンクで旧来のホワイトプラン+7GB固定プラン契約だが、2ヶ月に1回、月末になると通信上限によるSMSが来るのでまさに7GB前後使っておりギリギリ月々割で購入したのでまだ納得出来る。
が、月1GB使うか使わないかの母親が選べるのが旧来プランで7,000円払って月々割を受けるか、新プランで3,000~4,000円になるが機種割引効かないで4年契約まがいなのが気に入らなかった。
親世代が気にするのは携帯メアド
その場で契約するつもりだったが、話を聞いて機種変する気が失せた。
そもそも親世代だとauWALLETも使いこなせず、三太郎の日などの特典も使わない(使えない)
実家で引いている関西電力グループのケイ・オプティコムが提供するケーブルテレビ及びインターネット回線とのセット割引みたいなのもあったが大きく下がったのは1年間だけ。
今も500円くらい割り引かれているだろうが。
元々(1990年代)通話とメールができれば良いと当時のツーカーで契約して以来の付き合いで、@sky.tkk.ne.jpというツーカーのアドレスが使えなくなって@ezweb.ne.jpのメールアドレスを作って以来15年くらい使い続けている。
もちろんiPhoneを使っている母親はLINEがメインだが、世代から友人は未だガラケーだったり、テレビショッピングに半分騙されて謎のスマホ契約したけど使い方分からないから通話(いつもツメで画面を押して「反応しない」という)と携帯メールを見るのが限界なんて状態。
しかしついに携帯メール自体があるなら他社に移っても良いと言い出した。
長期休暇で実家に帰るタイミングでしか手伝えないので、25ヶ月契約と1ヶ月づつずれるのと、大手キャリアだと機種と回線を同時に考えないといけないので前回契約時も格安SIMに変えさせたかったのだが、とはいえ店舗があった方が相談しやすいし、時間帯によって速度が大幅に変動するリスクのある格安SIMを理解出来ない親に持たすのは難しかった。
ワイモバイルのSIMはIMEIロックされている
ワイモバイルやソフトバンクのSIMは、機種と同時購入するとiPhone用(n141)、NFC対応Android用、NFC非対応Android用の3つに分かれる。これをIMEIロックと言う。
SIMだけ契約であれば「n101」というIMEIロックのかかっていないSIMになる(はず)で問題ないが、契約と同時購入で安くなったり無料になるスマホ端末があるから親のiPhone用に契約したけどショボいAndroid機をもらっておこうと思う人は気をつけないといけない。
3000円払えばn101に交換可能だが何故こんなアホみたいな仕様を続けているのか謎だ。
って2019年に書いて、21年8月に改めて調べたけど未だこのSIMになるらしい。
ワイモバイルへのMNPを決意
その後、車を駐めていたイオンにワイモバイルがあったので流れで入店。
客がいなかったのかすぐ店員に話しかけられた。私が先程の紙や見積が入ったauの袋を持っていた事もあったのだろう。
「お乗り換えをお考えですか?」から、auでの話をしたところ、営業トークもあるが母親にピッタリだった。
- 店舗がある(しかも頻繁に行くイオン内)
- ワイモバイルとUQモバイルは速度に定評がある
- 10分以内通話なら何回でも無料
- 端末を自分で調達出来る
- 携帯メアドがある(追加費用無し)
- LINE年齢認証やキャリア払い等3大キャリア同等
- SIMだけ契約なら2年間月400円ほど割引がある
- GW期間中ならauの違約金1万円負担してくれる
さらに、私のYahooアカウントに紐付ければY!ショッピングでポイント倍増し、ヤフープレミアム無料となり、PayPay等のキャンペーンも有利になる。さらに月500円のエンジョイパック加入すれば初月無料+2ヶ月分の1000円キャッシュバックとの事。
母では使えないが、私が使うなら余裕で使いこなせる。
と、いう判断を一瞬では出来ないので一旦持ち帰って色々調べた上で母に説明。
意外とウケたのが「通話10分まで回数無制限で無料」。
母は自宅で講師をしているのだが、お昼はいつも出前を取る。また、細かな事でもとりあえず電話で確認する事が多いのでおそらく2~3分の電話を月に10回くらいはかけている。もしかしたら30秒20円換算で、1,000円くらいの価値あるかもしれない。
「他はよくわからんけど携帯メアドが使えるならOK。あんたの好きにして」との事。
PCをまともに触った事のない母でも、「ヤフー」は知っており、なんだったらGoogleより知っているサービスだ。そのY!を冠しているのも安心感につながったようだ。
ちなみに帰省の時間的制約があり店舗契約したが、オンラインでも加入可能だ。
なお、めちゃくちゃ気にしているメアド、@より前にau時代と同じのを取りたいけど無理かなぁ無理だろうなぁとしつこく言っていたし、@の後ろが変わるのと同じくらい@前を取りたがっていたが普通に取れた。
gmailのアドレスを取る際になかなか取れなかったのが記憶にあるようだ。世界中で数十億人が使うgmailから比較するとワイモバイルの人口等知れてる。
なお、ワイモバイルは、ソフトバンクでいう@softbank.ne.jpに相当する「メッセージ」で使える@ymobile.ne.jp と、@i.softbank.jpに相当する「メール」で使う@yahoo.ne.jpという2つのメアドをもらえる。
auでは、1つだけで「メッセージ」で送受信するか、「メール」でするか選べるのでメッセージにしていた。
ややこしいので@yahoo.ne.jpは使わせない(中途半端に理解させると2つを思いついた方でバラバラに使い、前送ったメールが見つからない!とか言い出しそうなので)ようにした。
余談だがドコモの@docomo.ne.jpは「メッセージ」では受信出来ず、「メール」のみとなる。
今までと違うメーラーを使う事になるとストレスなので気をつけよう。
いくらになったのか
契約したのはスマホプランS(2GB)。2年間は+1GB利用可能。
快適モード、上限回数2回にしておけば、2GBを超えると500MB増量オプション2回まで無料で使ってくれるのでほぼ意識せず3GB使える。
2GBを超えた瞬間から増量オプション自動チャージされるまで一時的に128kbpsになると思われるがまぁ問題ないだろう。
なお、エンジョイパックも加入したが、これは必須ではないオプションのため今回の費用説明からは除外する。
乗換費用:1.6万円程度
au側の解約違約金(20年使ったが解約可能月じゃないので)1.08万円、事務手数料3,240円、MNP番号発行3,240円ほどで大体1.7万と、ワイモバイル側の事務手数料3,240円。ただし、ワイモバイル側が1万円負担してくれたので乗換手数料は1万円。
また、auのLTEフラットが200MBほど使うと上限の5700円となるので5/5に変えたがおそらくこれはフルでかかる。電話のLTEプランは多分日割り。なので大体6000円がかかる。
初年度:1,708円
初月はフルでかかって2ヶ月目から割引が入る。ワンキュッパ割で1年間1,080円引き、SIM単体契約特別割引で2年間432円割引。
IIJmio等の格安SIM3GB契約と同等価格だ。
次年度:2,788円
消費税8%前提だが、次年度はワンキュッパ割がなくなって2,788円となる。
それでも安い。
3年目以降:3,220円
初年度の2倍くらいになるが、これでもau時代の半額以下だ。
データ容量は2GBとなる。年々コンテンツのデータ量があがるので足りなくなるかもしれないが、その時はまた考えよう。少なくとも3大キャリアで使い続けるより圧倒的にお得だ。
※Enjoyパックに加入していれば、500MB付いてくるので加入後2年以内月3GB前後もしくは3年目以降2GB前後の利用であれば加入価値高い。
端末代は別
もちろん端末代は別でかかるが、それこそヤフーショッピングでiPhone XRを買えば、128GBが9万円くらいで2019年12月時点では6万円台で5の付く日等を上手く活用すれば18%還元くらいで買える。
取り急ぎ、auで使っていたiPhone7 PlusのSIMロックを解除して使う事にした。(実家にいる間に端末購入が間に合わなかったため)
相当前に機種でなければ購入後100日以上もしくは一括購入した端末はSIMフリー化出来るので親孝行キッズ達は気づいた時に実施しておこう。(親が海外旅行に行く時に高い海外WiFi借りるのを防げるぞ)
結局いくらお得になるのか
auでプランそのままでiPhone XR 128GBを一括購入機種変して3年利用した前提で比較すると以下となった。(100円以下はざっくり四捨五入。たまに電話しているのでauに500円分通話料を入れた)
au
LTEプラン1,000円+ネット6,000円+通話料500円
毎月割-2700円/2年間
iPhone XR 105,000円(初月)
Y!モバイル
- スマホプランS 3,200円
- ワンキュッパ割 -1000円/1年間
- SIM単体割 -400円/2年間
- MNP費用:16,000円(初月)
- iPhone XR :75,000円(初月)
3年間で12.5万円ほど浮く事になった。
すごいのが、初月違約金を払って、両方の費用が発生しているのにもかかわらずYモバイルの方が安い。(iPhone XRを7.5万で手に入れた場合。)
もちろん、もっとギガ数使う人では違う計算となるので2GB/月、通話はすべて10分以内に収まる人の場合だが。
なお、iPhone11が発売された後の2019年11月にYahooショッピングで71600円-ポイント還元9592p≒ 実質62000円と、iPhoneにしてはかなりコスパが高くなっている。
5のつく日やハッピー2アワー等で買えば実質価格60000円以下にできそう。
もちろん楽天のSPUやAmazonのタイムセールまつりなどでもっと安く買える可能性はある。
結局私は母用に以下価格で購入。
フィルムも付いたままの完全未使用だった。
UQモバイルじゃだめなの?
ワイモバイルと引き合いに出されるのがUQモバイルだ。
通話プランが複数あるなど細かい差はあるが、大まかな価格設定はほぼ同じだ。
その中でUQを選ばなかった理由は、実店舗が実家近くに無かった事、携帯メアドが有料な事、KDDI系だがeoとのセット割が無かった事、私がYahooサービスをよく使う事だ。
今回私の家のケースではワイモバイルが優勢だったが、状況によってはUQもありだ。
2020年5月にUQモバイルがKDDIのサブブランドとなる(同じ会社になる)事が発表され、auPay等の優遇が受けられるようになるかもしれない。
このあたりのメリデメを検討すると良いだろう。
公式サイトで見比べてみよう。
また、楽天モバイルも自前電波を使ったサービスを開始する(って言いながらなかなか一般ローンチされないけど)した。
確実にドコモ、au、ソフトバンクより優位なプランを出してくるであろう事からワイモバイル、UQモバイルと比較するキャリアになりそう。実店舗が出てこれば、こちらもおすすめになるだろう。
親世代は“何かあったら窓口に相談する”というのが当たり前の時代を生きてきたため、何かあった時相談出来る場所がネットではなく物理的に近くにあるというのが精神的に安心を与える。
まぁそのせいでドコモショップが病院とならぶ年寄りの憩いの場になってしまったため有料化に乗り出す話も出てきているが・・・。
ともかく、上記理由で母親の携帯キャリアをワイモバイルに変えたのであった。
2年経ってシンプルプランに変更!(21年7月~)
ドコモやソフトバンクを普通に使うと月々8000円くらいかかるのが当たり前だったが、2020年12月、ahamoの発表によって一気に携帯通信費が安くなった。
じゃあahamoでいいか。と考えがちだが、ahamoは実店舗で相談が出来ず(アンオフィシャルには出来るっぽいが)、携帯メアドや留守電が欲しくても付けられないので親世代にはおすすめ出来ない。
ワイモバイルも新プラン「シンプル」を出してきた。
今までの大手キャリアに比べればシンプル。。。元々本当にシンプルなプランだったのをUQモバイル等に対抗した結果ややこしくなってしまったのだ。
さて、私が19年に契約したスマホプランSは3,220円で2GB(超過後は128kbps)、10分無料通話だったのが、シンプルSだと2,178円で3GB(超過後は300kbps)となり無料通話はなくなった。
10分無料通話はオプションとなり770円。契約してもまだシンプルプランの方が安い。
しかし母は60歳を超えているため、「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」により、時間無制限かけ放題の「スーパーだれとでも定額(S)」の月額料が1,100円(永年)割引となり770円で契約出来るのだ。
まぁ最近企業がよく採用するにっくきナビダイヤル(0570-)は対象外なのだが・・・。
これで税込み2,948円で通話し放題、3GB利用出来るようになった。
今はコロナで外出を控えているので1GBでも足りる状態だが、コロナが無い時代、スマホプラン時代の2GBだと結構危うい月もあった。
シンプルSで3GBになり、さらに万が一超過しても300kbps出れば外でLINEで文字ベースの送受信くらいならストレスを感じないだろう。
というか、自宅はWiFiあるし速度制限受けている事を気づかない可能性すらある。
もちろんシンプルM以上の超過後1Mbpsの方がより安心ではあるが。
ともかく実店舗に相談出来て(実際にするかどうかは置いておいて、いざという時に相談出来るよ。という安心感が大事)、
ちゃんと携帯メアドもあって(別にGmailでも息子が事前に設定しておけばよくない?と思うかもしれないがガラケー友人側がPCメアドの受信拒否しているケースが多くトラブルの元)
格安SIMのようにお昼時間や夕方に明らかな速度低下の心配ない(これでまた携帯が壊れた!全然ネットにつながらないと言われるリスクを避ける)
こういった環境が税込み3,000円以下で作れるワイモバイルは非常に親世代におすすめだと言える。
コメント
まさに私の求めている全ての情報がここにありました!
両親で何十年もドコモを使い続け、どこから知ったのかアハモに興味を持ち相談されました。
結果、携帯メールが使えない、店舗でサポート受けられないという事がわかり却下。
メールアドレスは変わってもいいけど携帯メール自体はお友達とのやりとりに必要。
使うのは父は2GBくらい。母は5GBくらいでシンプルSとMにして、家族割を組んだら2人でかけ放題つけても6000円以下と今までの半額になりました。
こういう情報って情報感度が高い人向けにしかなく離れて暮らす両親の携帯をどうするか長年悩みでしたが一気に解決。
本当に感謝です!